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2025.1月 第3週の日記



1/12日曜日

朝から昼頃にかけて花粉症のような症状で鼻をよくかんだ。
普通に寒いからなのかな。

おととい家を出る直前、カーディガンのボタンが取れて、コンコロコーンと音を立てながら床に転がり落ちた。あわててハンドクリームの蓋も落とした。(下の階の方、さわがしくてすんません。)
もう出る時間だから、ボタンは取れたまま出掛けた。上から二番目の場所なので、わりと目立つ位置。知ってか知らずか、誰からもなにも言われなかった。
そのボタンをちくちく縫い付けた。

✳︎
昨日の夕方、お茶しながらふと思い出したこと。
兵庫県西宮市の鳴尾(甲子園球場も近い)というところに、一時期よく行っていた喫茶店がある。ご夫婦でやられている、家のリビングのような雰囲気の小さな喫茶店。

お店の真ん中に大きなテーブル席があり、常連さんはそこに集って話したり新聞を読んだり。お店の奥さんがお話し好きで、笑い声もよく聞こえてくる。常連さんにとっては、その空間にいることが日常のひとコマのよう。

正面の入り口の他にお勝手口のような小さなドアがあり、常連さんはそこから出入りしている。最初は思いがけず、ちがう方向からひとが入ってきたのでおどろいたが、いつか私らもお勝手デビューしてみたいな、やっぱ無理か、なんて想像してみたり。

その当時私はコーヒーをそのまま飲めなくて、いつもカフェオレを注文していた。
お客さんは大概ホット(コーヒー)を注文するけど、
めったにないカフェオレの時は、奥さんが
『オレです』とよく通る声で、カウンターのなかでコーヒーを淹れている寡黙なご主人に注文を通すので少し気恥しい。オレはコーヒーよりも大きなマグで、飲みごたえがあった。
飲み物を注文すると、お煎餅の雪の宿など、気取らないお菓子が袋のままぽんと添えられて出てくる。お茶しながらお菓子食べるのって幸せだな、とそういえばそこで知ったのだった。

お正月は箱根駅伝の中継が店内のテレビに映っていて、常連さんと奥さんの白熱した実況を聞きながら、壁沿いの4人掛けのテーブルから一緒にテレビを観ていた。

もう5年くらい行っていないけど、あの喫茶店、続いているといいな。



お昼、昨夜の鶏鍋のスープでうどんを食べる。柚子胡椒を少しずつ入れながら。今日も美味しい。

▶︎日曜日のデジャヴ感


だいぶ前に録画したアド街ック天国を観て、いま私が住んでいる街にもいろんな知らないお店があることを知り、探検してみたくなった。
ゲストの方々もこれまでは隠していたけど、これからはここに住んでいることを自慢したくなりました、と話していて「分かるわ〜」と私も一緒に笑った。

大相撲の初場所が始まった。
中継を観ながら両親が早い晩酌を始めて、その声や音を聞く時間はもう余計なことなどなんも考えなくていいような、モラトリアムみたいな、私にとって平和で穏やかな時間。


1/13月曜日 祝日

昨夜、寝る前鼻づまり気味で呼吸がしづらく、右に左に寝返りをうちながら、気づいたら眠っていた。

朝は寒かったけど、次第に暖かくなり、午後からは風が出てきた。
休憩室から見える空は雲がもくもく連なって、下のラインが揃っているから下の空が水平線みたく見えた。

夜、お風呂から出ると宮崎県の地震のニュースを聞き、しんみりした気持ちになる。宮崎県といえば、銀色夏生さんのことが真っ先に頭に浮かんだ。
大丈夫かな、と気になった。

鼻をよくかむ。風邪だったりして。
急な燃料ぎれのため、早めに就寝。


1/14火曜日

3月頃の暖かさの予報だけど、朝は寒くて、体感を信じて温かいタートルネックのセーターを着る。
朝食、昨夜のミネストローネスープが赤いお椀に入っている様子が可愛いらしかった。

仕事中、喉がチリチリ痛む。カバンに入れてあったはずののど飴が無く、お茶で潤しながら凌ぐ。

午後だいぶ過ぎてから、急ぎの作業を頼まれて奮闘した。定時になると絵村さんが様子を見に来て、残りの作業を代わってくれた。絵村さんと私はこんな風にリレーのように、ひとつの作業をつなぎ合って完成させることがよくある。安心感と信頼感。

夕方はぜんぜん寒くなくて楽だった。母が出掛けていて、父が晩ごはんに餃子を焼いてくれた。


1/15水曜日

そうか、昨夜きれいだったのはもう満月だったのか。

今日も日中は比較的暖かかった。社内のひとは暑い、暑い、と言うほど。私もときどき背中に汗をかいた。

お昼ごはんのメンバーがいつものパートさんの他、社員さんがふたり加わり異色の組み合わせだった。立場によって抱えている作業、話題もちがって新鮮だったし、それぞれの悩みがあることも知った。机に置かれた食べものやお茶のチョイスもいつもと違った光景。
パートさんたちが先に去ったあと、その異色メンバーに私だけが取り残され、動揺のあまり手元のコップの水をひっくり返した。
(分かりやすすぎるやろ)



夕方、約束のミスドのドーナツを買って帰る。福袋や有名な洋菓子店とのコラボ商品もあって、お店の外にまでお客さんが並ぶなか、お店の方々はきびきびと笑顔で働いていらした。

私は家族にあらかじめ注文を聞いてあった。
母と姉→オールドファッションのチョコがけ
父→やわらかい食感でクリームが入っているもの→エンゼルクリームと私が勝手に判断
私→オールドファッションのハニーかシナモン(ハニーにした)

店内のドーナツを見ると他にも美味しそうなものがたくさんあって、土台は同じものでも少しずつ味のバリエーションが広がっている。できれば家族も連れて一緒に選びたいと思った。
晩ごはんのあと、結局それぞれのドーナツを4等分してすべて味見した。

夜だいぶ遅く、家の外でクラクションがふぁっふぁっと定期的に鳴り響いている。
誰かの車を動かしてほしいのかな。

風が強まり寒くなってきた。


1/16木曜日

気温が低い予報で、意気込んでかなりの厚着をしていった。
レッグウォーマーは秋口から常にしているんだけど、その中でも一番厚手の横綱級のやつ。セーターもパンツもウールのぬくぬく素材にしたことによって、暑く感じる時間帯もあった。

朝、従業員みなが上司に呼ばれ、ある注意喚起があり、緊張の高まる午前を過ごした。それによっていつもより早くお昼ごはんも済ませた。オオカミ少年のように想像していたことはなにも起こらず、むしろ長い長ーーい一日に終わった。平和であることはありがたい。
しかし帰り道、そんな油断している時に限って、遠くから割れた音で怒鳴るような声が聞こえてくる。

耳を澄ますと、
長ネギ〇〇円!
キャベツ〇〇円!

角の八百屋の録音した呼び声で、思わず拍子抜けした。

空の下の方、あんずジャムのような鮮やかな濃いオレンジ色。



鼻の風邪か花粉症か、まだ断定できないけど、目もかゆくなってきたので、花粉症が今のところ優勢。あーあ。

父と母は、お互い譲らないところが目立つようになってきたなぁ。
ときどき仲を取り持つのに苦労がありんす。



お風呂上がり、ブラックビスケッツの「タイミング」を思い出して、あたまの中で歌う。自然に歌詞がすらすら出てくる。
この歌の歌詞、きらいなところがひとつもないかも。いままで知らずのうちに元気もらっていたのかも。(ビビアンのやさしい歌い方も好き)


1/17金曜日

寒いし風もやや強い。
電車を待つ間、冷房のような冷たい風がひんやり。

霞がかったぼんやりした夕焼け。
これもまた目に優しくきれい。

新しい作業依頼があった。説明を聞くうち、それってすごく大変な作業じゃないですか!と笑いつつも本気で言った途端、鼻息でめがねがぶほっと曇り、その場にいたひとたちが笑った。

午後は午後で作業中の眠そうな顔を見られてしまい、大関さんが高らかに笑っていた。

最近、ちょっと肩の力抜けてきたかも。



▶八朔が美味しい季節ですね


夜、家じゅうの部屋の電気がすべて点いていた。あかるい家庭だね、と言ったら母も大笑いしていた。


今週もおつかれさまでした。

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