どのみち正解
在宅でCADの仕事を
請け負っていた頃
最終日に体調悪くて
間に合わなくなったらどうしようと
納期が5日後でも
最初の3日くらいで
仕上げておかないと
気がすまなかった。
夕方になって
もしこどもに手を取られたり
来客があって話し込んだりして
晩ご飯を作るのが遅れて
焦るのが嫌だから
必ず午前中や昼の間から
下ごしらえをしていた。
こどもには
大人になったとき困るからと
勉強しろとか
時間を守れとか
口うるさく言ってきた。
生き方かえてからは
やりたい気持ちを優先。
緊急事態宣言により
休校が続く中
わが家では親子共々
ゆるく好き放題
今を楽しんで過ごす。
しかしながら途中課題の提出があり
直前になり小3長女の
課題の多さに驚愕
覚悟を決めてやるしかないと
彼女は必死に取り組む。
結果やりきり
やればできるの自信を育成。
できなかったときには
それでも大丈夫を体感するか
次からコツコツやろうと
方向転換するか
どの道を通るのも
間違いではない。
応援してくれているのに
ゆるゆるしていていいのだろうかと
私が応援している人から言われたら
あなたのしたい、なりたいが大切で
それを叶えたいが私の応援だと伝える。
そういう風に言ってもらえたら
頑張れるとの返事通り
早速自分のしたいを
満載に打ち出した彼は
天才的パフォーマンスを見せ
やりたい気持ちが
頑張りやいい結果を導くことを
実証してくれた。
でも頑張っていても
ゆるゆるしていても
どの道を通る彼も
私は応援する。
バンドマンに憧れる
小2次男に触発され
アラフォーの手習いで
ギターを弾いてみたところ
指の腹がちぎれそうなくらいの
激痛を経験。
今世ではどうやったって
弾けるような気がせず
こどもの頃大嫌いだったピアノの方が
100億倍弾ける気がして
ちょっと久々に
ピアノをたしなむ。
ピアノで弾くと
格好良さそうな曲をチョイスするも
ギターの100億倍弾けると
一瞬でも思ったことを
ざんげしなければいけないくらい
ちっとも弾けやしない。
どうしたって押さえられない
ギターのコードと同じように
どんな指使いをすれば
弾けるかわからない
ピアノの旋律。
こどものときは
30分も触っていられなかったのに
なんとしても
弾けるようになりたくて
無我夢中で
ピアノに向かう数時間。
弾けないなー
くそー
と悔しい思いで一晩寝ると
不思議と次の朝には不意に
弾けるようになっていたりする。
どうしても越えられない壁は
なんなら楽譜通りに弾かないで
アレンジしちゃえばいいじゃないと
開き直る道を選ぶのも
悪くはない。
これこそが正しい
これしか道はない
最初から決めつけていた
あの頃。
これが正しいとは限らない
と疑うようになり
他にも道はあるかも
と考えるようになって
私の世界は広がった。
自分が今まで知らなかった
新たな経験をしてみると
自分には理解できなかった
人の景色も見えるように。
自分にも人にも選ぶ自由を認めて
優しく心地よい世界に身をおく。
そして
失敗したかなと思う選択さえも
どのみち正解と思えば
毎日はもっと楽しめるのだ。