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リアル破戒僧お姉さんから学ぶ
ここにもいました、真実を生きる人!
2、3年前にabema tv で拝見し、こんな人もいるんだ〜と思っていましたが、先日Youtubeでオカルトを交えた説法をされているのが興味深くて皆さんにご紹介したいと思い検索したところ、街録のインタビューが素晴らしかったのでご紹介します。
サムネが衝撃なので、貼り付けは控えまして。下リンクから動画をご覧ください。
〈リアル破戒僧お姉さん〉という風変わりなタイトルで活動されているトランスジェンダーで、AV女優(短期間)で、霊術家で、居合道師範で生駒山修験宗代表役員僧侶の加藤 禮詮(れいせん)さん。子供の駆け込み寺のような存在でもあり、地域の方に愛されています。
虐げられる自分に、溺愛される妹、複雑な家庭環境の中、5歳で祖父母の家で育てられることに。
4歳の頃から自分の悲しみ、苦しみ、また肉体的性と精神との不一致への違和感を、時々家に遊びに来ていた祖母の兄である当時生駒山修験宗の館長の方に相談していたそうだ。
そう、4歳で。です!(1歳から流暢に話されていたそうです。)
子供の頭で考えてみても、大人に聞いても、答えの出ない問題。仏門に答えを求めるのもありではないかということで、5歳から修験道の修行を始める。
初めて奈良の大峰山に登ったのもこの頃だ。
8歳の頃、性の不一致について祖父にも相談してみたところ、精神が女々しいからだ!と一喝され、そういうことならばと武道にも打ち込んだそうだ。
武道に打ち込んで身体が強くなれば女々しい心が無くなるかもしれない、また修行で肉体的に追い込めば肉体が早く果てて生まれ変われるかもしれない。山に籠もり極限状態で己を見つめる。毎日生死を考えて生きているので、当然小学校の友達とも会話が合わない。そんな幼少時代を過ごされたそうだ。
諸行無常。
思い通りにはいかない、平等ではないのがこの世の中。
今の状態を受け入れて、あとは自分にできる限り合わせて折り合いをつけていく。
剣道の優待生として高校に入学するも、無理がたたり身体を壊してしまい、学校を辞めることに。
その後、不良の用心棒などをしていたところ居合道の師範からスカウトを受け、『このままでは人生ダメになる。何とか立て直す為に、おまえの価値は何か。』と問われ、5歳から休まず続けてきた僧侶の道しかないと答える。
それではということで、単位制の高校に入学し直し、半年感猛勉強して高校の単位を取り、推薦もあって高野山大学に入学。
何故違う宗派の大学に行くのかと生駒山修験道館長は激怒したが、禮詮さんの答えで納得した。
『一つの世界しか知らなければ井の中の蛙になってしまうからです。違う宗派から自分が今までやってきた修行を見つめ直したいのです。』
そしてある日教壇に立った教授が言った。
『仏さまは男性でなければ、女性でもない。
そして男性であり、女性でもある。全てのものを持ち合わせたのが仏なんだ。』
今までは自分を変えようと思って生きてきたけれど、変える必要はないんだ。
受け入れていいんだ。
今まで性の不一致で抱えてきた葛藤がスカッと消えていくのを感じたそうだ。
AV女優をやることになったのも一人の女性の相談がきっかけ。
身を以て経験したのです。
ダークなイメージのあるAVですが実際現場は本当に明るくて優しい良い人ばかりで、とても居心地のよい場所だったそうだ。
伝統として守ってきた拷問かと思われるような苦行。それは時に命を投げ出す覚悟がなければ対峙できない問題と直面することがあるからだ。
けれども今の時代には合わない。
仏教で大切なのは、諸行無常な世の中でを今を受け入れて、いかに朗らかに生きていけるようになるのかということ。
保守的、排他的になりすぎて大切なことを見失っていたのではないかと、今は皆さんに伝えて、厳しすぎる行についても廃止や改善していくことが自分の任務。
大切な伝統は伝えつつも、修行の方法を現代に合わせて変えていく。
子供から大人まで、また仏教、キリスト教など宗教を越えて、助けを求める人に必要なサポートをされている禮詮さん。
見た目でびっくりしてしまいましたが、落ち着いた声で心を込めて話すその姿は素晴らしく、内容も心に響きました!
今いる場所がたとえ地獄でも、何かを見出す力があれば、状況は変わっていきます。
そして、そこがたとえ天国であっても、それに気づかなければ地獄と同じ。
不満があれば、状況を受け止めて折り合いをつけて、改善策を模索する。
行動する。
自分と向き合いながら人と関わっていく。
修験道、武道、剣道、居合道、書道。。。。
「道」とは過程、プロセスのことです。
生き方と言い換えることもできます。
つまり、技術の習得と併せて、自分の生き方を見出し、実践していくこと、
伝統を大切にしながらも守・破・離の学びを重ねていくことが人生、道を見出すことなのかなと思う。
愛をこめて
たまひろ