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優しいクリスマス

クリスマスの朝、同居していた友人が軽く言い放った言葉に驚きを隠せなかった。。。。

「さっき見知らぬご老人をクリスマスランチに招待したよ。来るか来ないかわからないけど。いいよね?」

友人の家族:「もちろん。いいよ。」

友人:「ひろは?」

私の心境:「えぇぇっっつ!?何の話!?そんなん聞いたことない。」


どういうことか尋ねてみると、
さっき買い物に出かけたタウンでお爺さんが寂しそうにベンチに座っていたので声を掛けたら、娘さんが亡くなって一緒に過ごす人がいないそう。
そこでウチの住所をメモに書いて渡したということだそうな。

オーストラリアでのお話。
クリスマスに一人というのはとてつもなく寂しいものです。
【元旦に一人】みたいなこと。
世間が愛する人、家族と集まって食事を囲み、団らんを楽しむ時間。
一人の人が【独り】を特に意識する時。

イヤとか言うレベルの話ちゃうやん。
ほんでこれ、私が日本で同じことしたら絶対アカンって言われるし、そもそもそんな度量がない。

親切ってこういうことかぁ〜
優しさってこういうことかぁ〜
脱帽!
私にはできないな〜

10年後、友人にこの時いかに私が感動したかを話したら「ウチには食べ物があって、人がいる。その時にやれることをしただけ。」と軽く流した。

今でもなお、大きな愛を感じた。

クリスマスの今日、大小に関わらず自分ができる親切を誰かにできただろうか。。。。

そんな友人が病気の私にかけた一言は、
「You don't have to be strong always, Hiro」
いつも強くなくていいんだよ。

強がらなくていいんだよ。じゃなく、
弱音を吐いていいんだよ。でもなく、
いつも強くなくていい。
なんかコレが私にズキュンときた!

ビデオコールで画面越しだったけど、その目はしっかりと私の目を捉えて心の奥に優しい言葉を届けてくれた。

メリークリスマス!

愛をこめて
たまひろ






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