古典神道の日拝
古来、稲作をしてきた日本人にとって
太陽神に対する信仰は
ごく自然な生活の一部だったと思う
朝起きて、顔を洗い、食事をし、田んぼに出て
仕事する前に、お天道様に向かい
お早うございます、今日もよろしくお願いします
といった挨拶はきわめて
当たり前のコトだったと思う
おそらく古代日本人は
肌で太陽の効果を感じていたはず
特に意味付けなどしていなかったが
体系的な理屈の仏教が入ってきて
あらためて今までしてきた生活を
理由付けするようになってきたのが
おそらく神道なんだと思う
そこで日拝(太陽拝)について
神道家として述べている人というと
まずは江戸時代後期の黒住宗忠さん
昭和時代の超古神道の相曽誠治さん
現代では、古典神道の表博耀さん
光呼吸の次郎丸明穂さんなどが
いらっしゃいます
今回は表さん研究です
日拝の作法
まずはともあれ実践
作法の解説です
動画ありますので、ご覧ください
作法手順
上記動画の解説です
【序】
二礼
八拍手
一回止め
一礼
日拝の印を組む
十言神呪
アマテラ で口から息を吐く
ス で鼻から息を吸う
吸った息は胸で止める
息は胸→腹→下腹へ移す
下腹(丹田)の玉を、時計周りにくるくると
練りこんで固くしていく固い玉を丹田→尾てい骨→背骨→頭のてっぺん→鼻の先へと移す
オオミカミ と口から息を吐く
そのまま アマテラ と息を吐き切る
ス で息を鼻から吸う
吸った息を胸で止める
吸った息を同じように回していく
これを10回繰り返すことを 十言神呪と言う
【結】
最後のオオミカミで息を吐くときに
日拝の印を解き、合掌する一礼
八拍手
一回止め
二礼
作法のコツ又は意味
日拝の印
五指をすべて指先を合わせる
眉間の前にかざす
親指と小指の間から、太陽をのぞむ
松果体のほうに毛穴で光を吸い込むと意識する
つまり日拝は松果体を活性化する働きがある
十言神呪
スは息を吸うので、言わない
アマテラやオオミカミは言ってもいい
吐くときは口から、吸うときは鼻でする
十言神呪は、普通には
アマテラスオオミカミ の十文字を発音し
言うだけでも効果があると伝えられています
ですが今回のように日拝と組み合わせ
しかも10回も唱えるならば
さらに効果絶大になると思います
注 10回数えるときは、頭でカウントするのではなく、両手の指を折ってしたほうがいいでしょう。これ大事なコツです
丹田の玉
吸い込んだ息は、実は氣というエネルギーであり
それを練りこむことで、さらに氣が強くなります
へそ下3センチにある丹田は、日本の呼吸法では重要な部所となっています
またヨーガの第2チャクラの場所になります
そして動画では、日拝の息の回し方は
胸→腹→下腹(丹田)→尾てい骨→背骨→頭のてっぺん でした
チャクラに置き換えると
第4→第3→第2→第1→背骨→第7 という流れになります
しかしよく考えれば
眉間で太陽を吸いこむと意識し、息は鼻からのどを通り、胸→腹→下腹→尾てい骨→背中→頭頂と回るわけですから
第6→第5→第4→第3→第2→第1→第7 と
7つのチャクラすべて通っていくのがわかります
日拝の効果
毎日松果体を目覚めさせ、第三の眼が活性化するので、物事の奥まで見通せるようになります
またあらゆるウィルスに対しても、消毒の役目を果たします
新型コロナウイルスの中和抗体の大量生産に世界で初めて成功した、免疫医学の権威である村上康文教授も、「どうやってデトックスするかといえば、今のところ納豆と太陽を吸い込むことしかないですね」と話しているそうです
(下の動画の1分08秒位で解説)
日拝の時間帯
昼までの太陽で行なう
午後は光線が変わるので、決して夕拝をしない
空海さんはそれで失敗したらしい
死んでゆく、沈みゆく太陽は、
ありがとうございました 南無阿弥陀仏
と感謝して送ってあげればいい
必ず昼までの太陽をいただくことが大事です
なお、昼近くの太陽はまぶしいので
山とか神社では こもれび で日拝をするといい
身口意
真言密教の世界では三密瑜伽、つまり身口意を整える修行法が重視されています
身蜜---印(手の形)を結ぶ
口蜜---真言をとなえる
意蜜---仏の姿を心に想像する
じつはこの日拝の作法にも、みごと身口意が当てはまっていることに気づかれたでしょうか?
身---日拝の印を組む
口---アマテラスオオミカミと十言神呪をとなえる
意---毛穴で吸い込むと想像したり
氣を身体全体に回すイメージを持つ
日拝も身口意の3要素をすべて備えていますね
日拝の意義
古典神道では、人は水であり、火によって神人合一できると考える
ミ:水は肉体であり、生命体である
ヒ:火は霊魂(魂の火=直霊)であり
生命エネルギーである
このことから肉体(水)の中の直霊(火)を開花させることで、カ(火)とミ(水)が合わさって、カミとなり、神人合一に至ることができる
と古典神道では考えている
直霊は、一人一人の心の中にある神の分霊そして人の本体意識と考えられています
しかし現代人は将来に対する不安や、死に対する恐怖で、お金や物質に囚われています
そして常に不平・不満・愚痴を言って、他人に嫉妬したり、他人の足を引っ張ったり、弱い者いじめをしています
それは直霊が閉じているからで、洗脳や間違った教育で曇らされてており、今 を楽しむことができなくなっているのです
では、どうやって、直霊を開花させていけばいいのでしょうか?
表博耀さんによると、古典神道の禊や祈りや神楽などがあるけれど、一般人が日常の生活の中で、もっとも簡単で取り組みやすいのが、日拝みたいです
直霊は直日とも呼ばれます
そして毎日 ヒ(日)のエネルギーを体内に取り込んでいくと、やがて心の中の直日(直霊)が活性化され、開花してくると、今 を楽しめるようになってきます
これが日拝の意義なのです
さあ、これからは少し早めに起きて、日拝を始めてみましょう!