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Phasmophobiaの大型アップデート「Crimson Eyes」および同時開催のハロウィンイベント「ブラッドムーン」を受けてのお気持ち


結論から

評価できるポイント

  • 「アップデートがされた」ということ自体

詳細なアップデート内容についてはKineticのパッチノートを参照
https://www.kineticgames.co.uk/blog/phasmophobia-crimson-eye

  • 特殊な天候条件によってゴーストの脅威度が上がるというのは良い試み

  • ブラッドムーン出現時のマップの見た目変更やゴーストの強化はゲームのアクセントとしては悪くない

  • コンシューマ版のリリースとクロスプラットフォームでのマルチプレイ対応←ナイス!

ダメなポイント

  • 今回のハロウィンイベントの仕様ほぼ全て


ブラッドムーンとは

まず天候の特徴として空が赤い。
対象マップの各所に魔法陣や赤いロウソクが設置され雰囲気が非常におどろおどろしいものになっている。照明じたいも赤いものに変更されているのでブレーカーと照明をつけた後も画面は赤一色。
ブラッドムーン状態は晴れ・雨・雪といった通常の(いままでの概念の)天候と共存?並行?して適用されているようで、猿の手で天候をチェンジした場合「ブラッドムーン状態の晴れ夜」→「ブラッドムーン状態の霧」といった天候チェンジが可能であることを確認。イベント終了後の本実装でも同様の扱いになるのかは不明。

Willow Streetの玄関(消灯状態)
同地下室(点灯状態) バーチャルボーイか??

ロウソクの設置により明るさ自体は上がっているため、照明やブレーカーが落ちていてもマップは把握しやすい。
ゴーストの凶暴化要素として速度が一律120%(発表値)に増加。これは普段ハント時の足音の間隔で速度判定してゴースト特定しているナイトメア以上の調査員だと体感ですぐわかる。
また時間経過でのSAN値減少は通常の300%になっているとのこと。
細かい変更としてゴーストの両目が光っているので暗闇でも接近や視界が通っていることがわかりやすくなっている。


ハロウィンイベントの仕様

  • Point Hope、Edgefield、Willow Street、Grafton Farmhouseの4マップが対象となり2週間のイベント期間中は常時ブラッドムーン状態

  • 対象マップでの調査時にポイントが入る

  1. ゴーストの特定→10ポイント

  2. ミッション(サブ目標3つ)の遂行→ひとつ2ポイント

  3. ブラッドムーントーテムを写真に収める→1枚1ポイント

難易度はなんでも良い。また、調査員が死亡しても上記目標達成に応じたポイントは入る。

  • コミュニティ全体の獲得ポイントに応じて3段階の報酬

  1. ブラッドムーンIDカード

  2. アップグレードされたIDカード(?)

  3. ブラッドムーントロフィーとイベント後の天候「ブラッドムーン」の追加


今回のイベントの問題点(本題)

追加されたブラッドムーンの仕様は上記の通りでそれ自体はそう悪くありません。特にゴーストの速度アップとSAN値減少速度のアップに関しては調査に慣れたベテラン調査員でも戸惑うこと間違いなしで今後継続プレイしていく中でも良いアクセントになると思われます。

問題は、ハロウィンイベントでコミュニティゴール達成を目指すに当たって対象マップを繰り返しプレイする中で、画面が赤すぎていくらなんでもこれずっとやらされるの目に悪いだろという点と、イベント中は強制ブラッドムーン状態なため通常条件でのプレイを阻害しているというのがもうひとつ。

最大の問題はコミュニティゴール制の採用と、どう考えても間違えてるとしか思えない目標設定です。14日間のイベント期間で2日めの現在の達成状況がこれ↓

終わっとる

そもそもPhasmophobiaは早期アクセスリリースからの時間もかなり経過しており、Steamでのアクティブ数がここ数ヶ月は1~2万を推移している程度の中堅ホラーゲーで、根強いファンはいるものの現状そこまで活発なファンコミュニティがあるわけではありません。
報酬とされているIDカードやトロフィーにしても、扱いとしてはせいぜい中上級プレイヤーの収集要素といったところで、大多数のプレイヤーのプレイ欲を喚起するようなものではないと思われます。
これは前回と今回のアップデートで追加された特定マップの繰り返しプレイで得られるバッジ称号(灯台守・レンジャー・アサイラム)にしても同様です。これらの取得条件もなかなかどうして常軌を逸しています…(該当マップでゴーストを50回特定。1調査20~40分程度のプレイ時間を要するゲームやぞ)

まとめると、まずコミュニティゴールの採用が疑問です。
次に、ブラッドムーンの本実装をコミュニティゴールの最終段階としていることがさらなる疑問です。

参考までに今年の3月~4月に開催されたイースターイベントを例に出すと、各マップに目には見えない小動物めいた精霊が出現。それを巣に追い詰めて持ち込みとは別に用意されたアイテム(Tier1のUVライトとDOTSプロジェクターおよびカメラ)で姿を現したところを撮影。
上記タスクを対象マップで行ったあと、最終マップでゴーストの特定と写真撮影を行うことで、イベント限定のIDカードとバッジがもらえるというものでした。小粒ながら必要なアイテムもちゃんと用意されていて初心者でもとっつきやすいイベントだったと記憶しています。

今回コンシューマ版のリリースが同時にされたということで新規プレイヤーの増加をある程度当て込んでいると目されていますが、それにしても設定目標値がなんぼなんでも楽観的すぎると感じます。
Phasmophobia自体とっつきの良いゲームではないので新規プレイヤーが安定してゴースト特定できるようになるにはホラー要素の克服に加えて、ある程度高い学習曲線を乗り越える必要がありますし、それをこのイベント期間中ずっと真っ赤っ赤のマップでやらされると想像するとこれで定着する新規がどこに居んねんって感じがします。


どうすれば良かったのか

ブラッドムーンの追加自体は純粋にゲーム性の拡充であり良アップデートと考えられますので、今回のイベントはシンプルに新天候ブラッドムーンの紹介という立ち位置で全然良かったと思いますね。ただし赤いマップは連続でプレイすると目に痛いし、それオンリーにしちゃうと通常プレイの阻害になるのでランダム天候の数分の1の確率で出現とかあるいは任意で選べるようにして。

その上で、イースターイベントやウィークリーチャレンジ程度の、負担の重すぎないプレイに対してカードやバッジ報酬を用意して、必要であれば実績も追加してといういつものやり方でなんにも問題なかったと思います。

コンシューマー新規勢を可視化してファンコミュを盛り上げたいということであればコミュニティゴール制の採用はわかりますが、ソーシャル要素のあるゲームにおけるコミュニティゴールはクラウドファンディングと違うんやから、目標は達成に現実味のある数字にしないと逆にプレイ欲を削ぐ結果につながるんじゃないかなと。
あとコミュニティゴール報酬を出すにしても個別の報酬はそれと別にちゃんと用意しないと、いっぱいプレイしてくれた人にはそのぶん報酬系を刺激してあげないと、全員他力本願になるばかりで全体の進捗は進まないと思うんですよねー。今回のやり方は下手くそすぎじゃないでしょうか。

というわけでKineticさん目標の修正はよ。


その後

やはり修正が入ったようでゴール進捗率はかなりまともなものになっていました。


色々わかったようなこと書いてるけどお前どの程度のプレイヤーなん

今年の4月頃に遅まきながらPhasmophobiaにハマって現在プレイ時間250時間ほどのソロインサニティプレイヤーです(プレステージはVI)。
練習動画いくつか上げてます。
↓Youtube再生りすと


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