どんな、どんな京都に行こうか 。
京都には、どんな町のイメージがあるか。「京都は特別な町」そんなイメージはないだろうか。私にはあった。清水寺や伏見稲荷大社、竹林や嵐山など「インスタ映え」と言われるスポットが思いつく。最近までずっと京都には電柱がないと思っていたし、全部が茶色い建物だと思っていた。
京都をふらっと歩いてみて、発見した京都初心者による京都初心者のための京都の新しい楽しみ方を提案したいと思う。
まず、私は私のような京都初心者に伝えたいことがある。
京都の路地を歩いてみてはどうだろうか
京都には、細い路地がたくさんある。いーっぱいある。
その理由は、平安時代まで遡る。当時の先進国である中国の長安という都で行われていた条坊制という土地を碁盤の目に区切るという制度を当時の都であった京都も導入したのだ。京都には路地についてのわらべ歌があるのをご存じだろうか。
「まるたけ えびすに おし おいけ あね さん ろっかく たこ にしき
し あや ぶっ たか まつ まん ごじょう せった ちゃらちゃら うおのたな
ろくじょう さんてつ とおりすぎ しちじょう こえれば はち くじょう
じゅうじょう とうじで とどめさす」
こんなわらべ歌が残って今でも歌われているほど、京都の中で碁盤の目の文化は1000年の歳月をかけて浸透してきたのだ。
道の話だけでも歴史を感じられる京都だが、大まかな枠組みで行くと現代、日常生活は私たちが住んでいる場所とさほど変わらないだろう。
実際、私も路地を散策して、その中で1番感じたのは何もないということだった。
京都って案外なんにもないんだなあ…。
おしゃれなカフェや美しいアート作品はないかもしれない。「インスタ映え」とは少し違うかもしれない。しかし、普通の京都をいつも注目していない分、普通が特別になるのではないだろうか。
多くの歴史の中にある京都人の普通の生活をのぞき見しに京都の路地を歩いて、新しく"普通の町"な京都を発見しに出かけることもおもしろいのかもしれない。また、普通をみることで、特別が特別に見えるかもしれない。
“特別”じゃない“普通”の京都を見つけに、
そうだ、京都に行こう。
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