Photo by c6h6n10 20文字の部活動 96 宝積たまる 2023年11月4日 12:13 打った。ファールだったけど母には届いた。投げた。仲間には届かず自分に返ってきた。蹴った。こんな時だけ球は自由を謳歌した。走った。私より速い人が私の前で転がった。翔んだ。一本の細い棒ですら超えられない。叫んだ。試合に出れない悔しさも混ざった。鳴らした。賞に擦りもしない私たちの全力。かいた。納得できるものは一つもなかった。過ぎ去った。全てが意味のあることだった。 #小牧幸助文学賞 ダウンロード copy いいなと思ったら応援しよう! ここまで読んでいただきありがとうございます。 チップで応援する #小牧幸助文学賞 96