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alinco_life
拝復
ー 私は今、笑っているよ。
木の葉々が奏でてくれる曲を聴くとね
あなたと過ごした時間を思い出すの。
あなたはいつでも私の好きな曲を片耳イヤホンで分けてくれたよね。
...夏風が運んでくれた残り半分はあなたの香りがする。
あの帽子はね
あなたが似合ってるねって褒めてくれるからお気に入りだったの。
珈琲も毎朝飲んでるよ。
...だけどちょっと苦くない
あなたの甘い涙が混ざっちゃたのかな。
いつも私の幸せを願ってくれたね。
私もあなたの幸せを祈ってるんだよ。
ほら雲の上にいるとさ、いつでも満天の星に願いを届けられるんだ。
だからさ、きっと願いが叶ってさ
この雲とその木に星の架け橋ができてさ
あなたと一緒にその歌を聴ける日がきっとくるよね。
もう一度だけ....
あなたに包まれながら居眠りしたいよ。
あなたが恋しくて、堪らない。
ー ねぇ、君は今 涙を拭ってくれていますか?
木の下で寝そべるあなたへー
雲の上に残された私より。
こちらの企画に応募してみました。
七田苗子さんの手紙の世界観が美しいので、その世界観になるべく寄り添うように書いてみました。夏風を聴きながら。
ミムコさん、いつも素敵な企画をありがとうございます。
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