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【春からはじまる冬眠日記 16】信じることは生きるみなもと

2020年5月27日

ひさしぶりに取材。といっても、調整していたときはまだまだ先の見えない状況だったので、予定通りオンラインでお話をうかがう。

はじめましての方と画面越しで話すのは想像以上に緊張し、終わったあとは手がびっしょり、変な震えすらした。そもそもこの2ヶ月の間、家族以外の人と話す機会が少なすぎたのかもしれない。ふつうに話しているつもりでも、水面下ではバタ足しながらコミュニケーションの肌感覚を必死で手繰り寄せるような1時間半だった。

4月から延期、中止になっていた仕事の仕切り直しの連絡がポツポツあり、自粛期間が明けたのだなぁと感じる。

インスタグラムで回ってきていた「ブックカバーチャレンジ」が、途中で止まっていたので残りの2冊をアップした。強制でも義務でもないけど、7冊紹介するというルールで始めたのに途中でやめてしまうのは、なんとなく自分でも居心地が悪く感じるものなんだなー。
最初の時点で7冊一気に選んでいたけど、始めたときから1ヶ月以上もたつと、なんとなく気分も変わっていたのがおもしろい。
自粛期間の長いようで短い空白は、いろんなことを考えたり見たり聞いたりしたから、空白ではなかったのかもしれないなぁ。

自分でテーマを決めて7冊を選ぶ、むしろ絞り込むというのはなかなか楽しく、わたしは今も買えるものの中から、普段あまり読書の習慣がない人でも手に取りやすい、本を読むきっかけとなりそうなものを軸に選んだ。もう買えない本だと、自分がしょんぼりしてしまうこともあるから。最後に載せたのは、谷川俊太郎さんの詩集、「すき」。この中に収録されている、「信じる」という詩が大好きだ。

葉末の露がきらめく朝に
何をみつめる小鹿のひとみ
すべてのものが日々新しい
そんな世界を私は信じる
信じることは生きるみなもと


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