なんでもひとりでできるように~幼き日のこと
保育園年長さんだったなぁ
いとこの家に行くのに小銭握らされて
たったひとりでバスに乗って行くように言われた
とてもとても心細くて行きたくなかったけど
母に逆らうことは出来ず
泣きそうな心を抑えて必死でバス停へ向かった
バス待ちしてたおばあさんに小学生に間違われ
○○保育園に行ってるというととっても驚いて
『しっかりしてるなぁ~』って褒めてくれた
嬉しかった反面
ちゃんとたどり着かなきゃって自分に言い聞かせてた
母は自営の仕事が忙しかったこともあって
我が子に何でも自分で出来るようになって欲しかったんだろう
そして期待どおりちゃんと出来たことに対して
やれて当然のことなので、褒めてはくれなかった
当時、母の言いつけはすべて守らなきゃって思ってたし
実際、期待を裏切らないよう精一杯頑張ってた
そんな年齢のこどもをひとりでバスに乗せるなんて
全くもって考えられないことだと
自分が親になってから気づいた
おつかいの番組を見る度に胸が苦しくなり
鼻の奥がツンとしてしまう
誰にも見守られていない、一人だけのおつかい
当時の心細かった私に
『よく頑張ったね』
って、今言ってあげよう
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