タイルシンクの製造メーカーさんへ
先日掲載していただいた中日新聞をみてくださり笠原町でタイルシンクを作っている作善堂さんから連絡をいただきました。工房を見せていただけるとのことで早速訪問してきました。
工房につくとタイル貼り職人さんの作業中でした。(上の写真は無理にポーズを依頼してしましまた笑)
そして、社長にお話をお聞きすると、なんと、この事業を始められたのは2012年なんだそう。もともとは車関係のお仕事をされており、いまでも車のお仕事をされる傍ら、タイルシンクの事業を行なっているそうです。窯業出身ではないということころが、新鮮で大変驚きました。この業界で新しくチャレンジしてくる人もいるというのはなんと嬉しいことでしょう。
『モザイクタイル発祥の地』岐阜県多治見市笠原町に元気を!タイル文化を守りたい!https://www.makuake.com/project/sazendo/
クラウドファンディングにも挑戦されたそう。タイルシンクを見れば、どこか懐かしさを覚える方も多いのではないでしょうか。いまは作善堂さんがメインで、全国でも2軒残るだけとききます。
元々は異業種の本業がありましたが、タイル好きな事もあり、笠原町に唯一残ったシンク職人である、加藤じいちゃんのタイルシンクの販売のお手伝いをしていました。いつしか好きが高じて、加藤じいちゃんに製作の技術を学ぶようになりました。ところがある日、加藤じいちゃんが亡くなってしまったんです。『このままでは、タイルシンクをつくる職人がいなくなってしまう。』僕は加藤ばあちゃんに「僕が後を継ぐ」と伝え、本格的にモザイクタイルシンクを製作するようになりました。
クラウドファンディングで挑戦されたときの文章ですが、工房では、加藤じいちゃんの使っていたものをしっかり受け継いでいる様子が印象的でした。上の写真のシンク作業を支える木の足組も加藤じいちゃんのものなんだそうです。
シンクのベースとなるモルタルの土台を作っている過程。木板でモルタルをせき止め、固めています。一瞬、鉄材かと思いましたが、よく見るとモルタルが染み込んだ木板。これも加藤じいちゃんから受け継いだものだと言います。
自分がいいなと思っていたものが、目の前からなくなってしまいそうな時、そんな時に立ち上がれるってカッコいいですね。売り上げも毎年伸びているそうです。
タイルシンクの製造過程で一番驚いたのは、モルタルの土台を、固めてから1ヶ月半、外に置いて雨ざらしにするそうです。これで雨風に強いシンクがうまれるんだとか。こだわりのシンク作り。とっても勉強になりました!
これから、笠原でタイルシンクの販売など、色々仕掛けていくとのことでした。今後の活動の展開も楽しみです!
一般の方向けでタイルシンクのオーダーメイドの相談に乗ってくださるそうなので、私も今後なにか一緒にできそうなことがあれば連絡したい思います◎