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移住しない 地元帰らない 盛り上げたいのは「街」じゃない そんな僕が立ち上げたローカルブランドについて

みなさんこんにちは。普段多摩川を愛でている私は多摩川グッズストアというお店の店長でもあります。

多摩川グッズとは
山梨・東京・神奈川にまたがる「多摩川流域」をエリアに展開する河川敷発信型!?ブランド

多摩川グッズストア

立ち上げたのは今から7年前。
当時は「ローカルメディア」とか「地方移住」とかがなんだかキラキラして見えて、フリーランスになった僕は、地方という新天地で活躍する人たちの姿を見て「自分もあんなふうになれたら良いな」と漠然と思っていました。

ただ、当時の僕にはまだ見ぬ新天地に移住する勇気もなく、かといって地元に戻るような気持ちもあまりない(今さら帰っても・・・的な)。

そのように迷いながら、自分が心の底からワクワク思える場所を模索していたのです。

「川」を通じた広域的なつながりに気づく

多摩川に目を向けるようになったのは、自分が以前からよく多摩川を訪れていたからでした。

当時よく訪れていた場所

当時は仕事でストレスを感じていたこともあり、休日によく気分転換がてら河川敷を散歩していたのですが、不思議と多摩川を歩いていると気持ちがポジティブになるんですよね。心に余裕が生まれるというか。
なので、行く機会も自然と増えていき、いつのまにかお気に入りのスポットになっていました。

そのとき、

あ、自分が好きな場所、盛り上げていきたい場所はここだ!

と直感しました。
そして同時に、

そうか・・・別に「街」じゃなくて良いじゃん!

ということにも気づいたんです。

そう、別に、今暮らしている「街」や「市町村」という区切りにこだわらなくたって良いのだ!

みるみるうちに(?)多摩川のことや河川のことに興味が湧いてきて、ネットや書籍で色々調べてみるようになります。

川には上流・下流、左岸・右岸といったように、それぞれ「対」になった地域同士、古くから交流が行われてきたこと。

かつての人々は川を通じて物流や文化の交流を行っており、現代においてもその名残が多摩川沿いに数多く残っているということ。

そして、河川をもう少し面で捉えていくと、多摩川は一本の川ではなく、多摩川流域というる広大なエリアを形成していることも知りました。

多摩川水系が形成する「多摩川流域」(YAMAP 流域地図より)

流域をつなぐ「多摩川グッズ」の誕生

こうして「多摩川流域」というエリアの魅力に気づいたとき、多摩川に関心を持つ人々が一体感を感じられるようなグッズを作りたいという思いが生まれました。
多摩川の魅力をシンプルに、そして親しみやすく伝えることができるグッズを通じて、多摩川を共有する「仲間」が増え、多摩川流域全体が一つのコミュニティのように広がっていければと考えたのです。
この思いから「多摩川グッズ」が生まれ、オンラインストアを中心に展開することになったわけです。

グッズには、年齢や趣味を問わず誰もが手に取って「多摩川」を感じられるデザインにこだわりました。

「多摩川」看板の刺繍が入ったTシャツ

思わず「あ!」と発見の楽しさを感じられる工夫や、実際に河川敷で使える機能性、さらに多摩川の歴史や文化に触れられる仕掛けがあるものも。手に取った人が自然と多摩川を思い浮かべたり、誰かに「多摩川推し」であることを伝えたくなったり、「河川敷に出かけてみようかな」という気持ちになってもらえるよう願いを込めて作りました。

いつも看板を持ち歩けるキーホルダー
河川敷での活動にぴったりな、肌触りの良いドライ生地のTシャツ

本職がデザイナーでしたらので、立案から形にしていくのは自前で完了でき、何よりこの工程自体も好きな時間だったので一石二鳥!多摩川グッズは今では50種類以上の種類を販売しています。

多摩川138てぬぐい

多摩川グッズの中でも特に人気のあるアイテムが「多摩川138てぬぐい」です。

多摩川138てぬぐい

このてぬぐいは、多摩川の最初の一滴が笠取山の水干から流れ出し、東京湾まで注ぐ全長138kmの川の道のりを描いた特別なデザインが特徴。

グラフィックだけではなく、製品自体にもこだわりました。
インクジェットプリントではなく、伝統的な染め方「注染(ちゅうせん)」の手法に着目。
細かい部分の表現ができないなどのデザインの制限はありますが、独特の風合いやにじみ、かすれがあります。
一枚一枚丁寧に染め上げられていて、使い込むほどに風合いが増し、経年変化も楽しむこともできます。

シンプルでありながらも多摩川流域を象徴するデザインなことが評判となり、ありがたいことに多摩川が好きな方へのギフトとしても喜ばれています(感謝)

「多摩川」でひとつになる輪を広げたい

多摩川流域というローカルエリアを盛り上げるために立ち上げた「多摩川グッズ」ですが、個人的にめちゃくちゃ良いなと思った出来事が、

グッズを持っていると、多摩川沿いに住む方々であれば、自然と会話が弾み、すぐに打ち解けられる!

ということ。

例えば、これは以前、とある上流のBBQイベントにお邪魔したときの写真。

突然仲良くなった

それまでちょっとよそよそしかった人たちが、「多摩川138てぬぐい」を中心に打ち解けて急に親戚みたいになったのです。

住んでいる市町村は違えど、同じ「多摩川」を共有している、という共通認識が芽生えるってすごい!
…と、手前味噌ですが思っております。

オンラインで販売中

多摩川グッズを販売するお店「多摩川グッズストア」は、基本的にはオンラインストアとして展開しています。お客様から「お店はどこにあるのか?」とよく聞かれるのですが、現時点ではリアル店舗はありません!(川沿いにいつかお店を出したい)
オンラインでの販売が中心です。時折河川敷でのイベントにも出店し、直接お客様とお会いして交流する機会を大切にしています。
※一部商品のみ販売いただいている取扱店もあります(詳しくはこちら)。

いかがでしたでしょうか。

多摩川グッズ!

これからも、多摩川という一本の川が作り出す「多摩川流域」というローカルエリアを舞台に、地域や人々がつながり合い、川を愛するすべての人が一体となれるようなコミュニティを広げていけたらと思っています。

気になった方は是非チェックしてみてください!

多摩川グッズストア

また、多摩川グッズの商品の仕入れなどにご興味がある方のご連絡も受け付けておりますので、ぜひぜひ!

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