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2023年、劇場で観た映画(2) 11〜22本目

今年は、
・映画を、劇場で月2本以上観る
・うち1本は、今まであまり観てこなかったような映画を選ぶ
と決めて、休日、地道に実践しています。

<前回>

思いつきで始めたのですが、後付けでは、フィクション成分の補給(ドラマ・小説・漫画との接点も少ないので)と、出かける口実といった感じです。
1〜3月が繁忙期で、平日は食事回数を減らして乗り切るような状態だったこともあり、良いバランスとなりました。

今回も、淡々と劇場で撮った写真+予告編等+独り言だけ、並べます。
作品説明・レビューなしの自分向け備忘録ですが、よろしければ、お付き合いくださいませ。

※今回、20本でなく22本で区切ったのは、『シン・仮面ライダー』5回鑑賞の節目に合わせてです


11本目 『仕掛人・藤枝梅安』(日,134分)

※本予告2種(90秒/60秒)もあるが、この特報のほうが好み

時代劇を観るのはおそらく10数年ぶり。
場違い感はありつつも、主に豊川悦司・片岡愛之助の演技が拠り所となり、楽しめた。
特に食事のシーンが良く、やたら日本酒を飲みたくなる。


12本目 『イニシェリン島の精霊』(英・米・アイルランド,114分)

主要キャラ数名それぞれから、自分の嫌な面を見せられている気がしつつ鑑賞。
イラッとするシーンが多い中、自然の美しさも含めて妙に印象に残る作品。
配信になったら、きっと観てしまう。


13本目 『別れる決心』(韓,138分)※2回目

※数種類観た中で、少し長めで、カット選択も良いと感じた英語字幕の予告編

※第43回青龍映画賞(2022年11月)でのタン・ウェイ受賞シーン

2週間ぶりの再見。
主役二人の視線・表情・会話・動作等に、強く心惹かれる。
「直接的表現がないのに、官能的」といった旨の評価を複数見かけるが、確かにそう。
ただし、刑事(男)の行動・妄想には、一部、苦笑したり引いてしまったりするところもある。

深い考察が飛び交う中、そんなことのできない自分は、ただ、良質な「歌謡サスペンスメロドラマ」として楽しんでいる。

劇中数回、およびエンドロールで流れる1967年の韓国ヒット曲『霧(アンゲ)』(歌:鄭薫姫/チョン・フニ)が、前回以上にたまらなく心に響く。

もともと、『霧』が同年公開の同名映画主題歌だったこと、そして『別れる決心』のモチーフになったことを、下記記事等で知る。

どれぐらいヒットしたのか。
7年前購入の『韓国ポップのアルケオロジー 1960-70年代』(申鉉準著, 月曜社)には、「当時唯一の週刊誌『週刊韓国』が発表した1967年の10大人気歌謡」で『霧』が4位だったと書かれている(138ページ)。

あれこれ検索して、発売の3年後、1970年11月開催の第1回東京国際歌謡音楽祭(2回目以降は世界歌謡祭)に『Foggy(霧の街)』の曲名で参加し、入賞していたことを知る。
※グランプリは、ヘドバとダビデ『ナオミの夢』

さらに、ビクターからシングル盤(A面:日本語 、B面:韓国語)が発売されていたことも(別途、音楽祭のLPにも収録)。

なんと、日本語版があったとは。
ジャケットも良いし、どうにか入手したい。

こちらのアップテンポなセルフカバーも、違う雰囲気で楽しい。

『別れる決心』『霧』とも、出会えたことに、ただただ感謝。

※鄭薫姫は、1970年代前半に、ハニー・ジューン名義でキングレコードから日本語の歌謡曲を数枚リリースしているとか


14本目 『フェイブルマンズ』(米,151分)

母の秘密の衝撃。
それを知るのも、乗り越えるのも映画の力。


15本目 『シン・仮面ライダー』(日,121分) ※1回目(IMAX)

16本目 『シン・仮面ライダー』 ※2回目(Dolby Atmos)

17本目 『シン・仮面ライダー』 ※3回目

観る前に『シン・ウルトラマン』と同様、公開日から3日連続鑑賞と決めて、そのとおり実行。

ストーリーにうまく乗っかれず、感情移入できず、また少しむずがゆく感じるセリフがあったり、後半の展開にもやっとしたりするが・・・それを上回り、グッとくるシーン、痺れるカットが多数あることに価値を感じる作品。

名場面集とかミュージックビデオ、あるいはアトラクションのように楽しんでいることは否めないが、それでも良し。
とにかくこんな作品が作られ、スクリーンで観られることには感謝しかない。

池松壮亮・浜辺美波・柄本佑・西野七瀬・森山未來など、キャストに好感を持ち、観る度にその思いが強まる。

『シン・ウルトラマン』と同様、5回鑑賞すると決める。


18本目 『Single8』(日,113分)※アフタートークあり

今年、鑑賞後、もっともさわやかな気分になれた作品。

高校時代に校内外の仲間と自主映画(1本だけ)を撮って、文化祭等で上映したことがある身として、当時、いかに先輩・友人・家族等々に支えられていたかを思い出させられ、改めて感謝の念が湧く。

映画に限らず、学生時代に創作や発信をしていたような人であれば、おそらく、なにか感じるところがある作品と思う。


19本目 『ロストケア』(日,114分)

父親の介護で消耗していく過程の松山ケンイチの演技は、ただただ壮絶。
ラスト近くで明かされる秘密は予想外で、「そうきたか」感あり。


20本目 『零落』(日,128分)

予告や評判から、かなり覚悟はしていたものの・・・予想以上にどんよりする話。
それでも嫌な気分にならないのは、斎藤工・趣里・MEGUMIの好演と、竹中監督の眼差しゆえ。

主題歌が、ずっと耳から離れない。
映画を抜粋モノクロ化したMVは、歌詞の表示具合も心地よく、繰り返し観てしまう。


21本目 『シン・仮面ライダー』 ※4回目(4DX)

約3週間ぶりの再会。
当初苦手に感じたシーンも、好きになりつつあることを感じる。


22本目 『シン・仮面ライダー』 ※5回目(大ヒット御礼舞台挨拶中継)

「終」のあと、暗転してから、舞台挨拶中継のタイトルが出てきた瞬間、軽く涙腺がゆるんできて、我ながら驚く。

製作発表から公開までの約2年に、持ち続けた期待。
それと並行して、仕事など、自分を取り巻く状況が変化したことへの感慨など。

そして、目標の5回鑑賞達成を祝福されているような錯覚。
そんなあれこれが一気に押し寄せてきたような。

監督とキャスト4名のやり取りを楽しむ中、特に、動画後編に含まれる浜辺美波のコメント・振る舞いに好感を持つ。

また、庵野監督の「今日は、僕個人としてですね、心救われました」と、その後のお辞儀に、胸が熱くなる。
フォトセッション以降は中継対象外だったので、最後の最後に、長めのお辞儀があったこともこの動画で確認。

最近、東映からリリースされた中では、特に、笑顔あふれるメイキング動画と、

舞台挨拶→全国ゲストビジット→舞台挨拶の動画が楽しく、何度も観てしまう。

池松壮亮の最後の挨拶

何度でもまだまだ、これからやってますんで、また観たいという方、またみんなに会いたいという方は、ぜひぜひ劇場で待ってます。
どうか届けという思いを込めて、僕らはスクリーンの中にいます。
また、ぜひ会いに来てください。

は、今の自分の気持ちにフィット。
作品をまた観たいというよりは、キャストにまた会いたいという気持ちが強くなってきているような。

こんなことを考え、あと2回ぐらい観ようと思い始めているのは、すっかり術中にはまっている証拠。
少々恥ずかしいが、たまには良しとしよう。


以上、とりとめない備忘録、最後までご覧いただき、ありがとうございました。
少しペースダウンしつつ、今後も継続予定です。


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