パーフェクトブルーで統合失調症を体験する
パーフェクトブルーがU-NEXTで配信中らしい。
私は去年スクリーンで観た。
あらすじは以下。
人気絶頂のさなかにアイドル・グループから脱退し、女優に転身を図った美少女・未麻。ある日、彼女のもとに熱狂的ファンらしい人物から脅迫めいたFAXが届く。やがてその行為はエスカレートし、未麻は次第に身の危険を感じ始める。
統合失調症の精神世界に興味のある人は是非観てほしい。
なぜなら(私は統合失調症の診断を受けているのだが)、後半の"感じ"が統合失調症の症状が出ているときの"感じ"とそっくりだからだ。
パーフェクトブルーはサイコホラーに位置付けられると思うが、それが発揮され、現実と虚構の境が曖昧になったところからは、(症状に個人差はあるが、少なくとも私の)統合失調症で体調のすぐれないときに感じる感覚になった。
あまりにも身に覚えのある不穏感、恐怖、混乱だった。
この映画は統合失調症患者の精神状態を描いたものなのか？ と思ってしまったほどに知っている感覚だった。
統合失調症の症状には個人差がある。統合失調症と聞いてすぐに思い浮かぶのは幻聴、幻覚、妄想だと思うが、私にははっきりとしたそれはない。
ただ、何もしていないのにパーフェクトブルーを観たときに感じていたような不穏さを感じ、ひどければ恐怖、混乱に陥ることがある。
統合失調症患者はどんな世界で生きているのか、気になる人はパーフェクトブルーを観て一つのモデルを感じてみてもよいと思う。
もちろん、統合失調症患者全員がサイコホラーの世界にいるわけではなく、個人差や程度がある。ただ私は、パーフェクトブルーに不調のときの私が描かれている！ と感じた。