キャラのネーミング方法
小説や漫画、あるいはVtuber。
自分が考えたキャラクターに、とっておきの名前を付けてあげたい。
でもいい名前はなかなか思いつかない。
ラノベ作家の夢を諦めた私ですが、ネーミングだけは結構褒められていましたw
なので今回は私がどうやってキャラに名前をつけているのか説明します。
一つ目のネーミング方法
まず、そのキャラがどんな能力を持っているのか、どんな役割を持っているのか、どういったものに近い存在なのかを考えましょう。
例えば「踊り、ダンスが得意」なキャラがいたとしましょう。
私の場合、「踊り」からすぐに連想できる、かっこよさげなものは「アメノウズメ」です。
古事記にて、天の岩戸に隠れた天照大神の気を引くため、宴の席で踊った女神です。
ここからひとまず「ウズメ」をとって下の名前にしましょう。
その関連から「岩戸(いわと)」をそのままとって苗字にしてもいいかもしれませんが、少し捻って「戸隠(とがくし)」としましょう。
「戸隠 うずめ」 悪くない名前ではないでしょうか?
二つ目のネーミング方法
苗字+名前を「主語」+「述語」の関係で考えてみましょう。
主語、述語と聞くと難しく感じるかもですが、要するに「何」を「どうする」の関係です。
偏見ですがこれはVtuberに多いかもしれませんね。
例を挙げると「息〇根 と〇る」とか。
一見簡単そうですが、主語+述語なんて組み合わせは無限大にあります。
そしてすべての名前が異彩を放つわけではありません。
例えば「坂道 のぼる」みたいにパッとしない名前だってあるわけです。
この方法でよさげな名前を作るにあたって大事なのは、日常会話ではなかなか出てこないようなワードを主語に選択することです。
いくつか例を出してみましょう。
見返りを望む→「見返 のぞむ」
涼風が頬を撫でる→「涼風 なでる」
大病のため床にふせる→「大病 ふせる」
どうでしょう?
悪くはないと思いますが、個人的には登場する場所を選ぶ名前だなぁと思います。
基本的に断定系、子音が「u」で終わるので、物語に登場するキャラをこの方法だけで決めてしまうと、結局似たり寄ったりな雰囲気になってしまいます。
それに、敵キャラに名前を聞かれた主人公が
「俺は世界 スクウ(目的を表す名前)だ!」
なんて言ってしまったら、私はもう白けてしまいます。
なのでこの方法を採用するときは自分の作品に合う名前なのか、よく考えた方がいいでしょう。
苗字の主語だけ拾って下の名前は適当に決めるなど、柔軟に考えてみるのもいいかもしれません。
「夜野 とばり」や「朝野 ひかり」みたいに「の」を入れて直接意味の通じる形にするのもいいですね。
三つ目のネーミング方法
自分の好きなキャラを何人か出して、その名前を適当に区切ってつなぎ合わせてみましょう。
この方法では語呂のいい名前がなかなかできませんが、ピッタリはまる名前ができたときには他のどんな名前よりも気に入ると思います。
なにせ、自分の好きなキャラの名前でできているのですから。
正直私は使い勝手が悪いこのネーミング方法は、ほとんど使ってません。
なので日本風の名前と外国風の名前の例を、それぞれ一つだけ挙げます。
まずは日本風の名前。
『東方』から、古明地こいし、西行寺幽々子、比那名居天子、東風谷早苗の四人を召喚! …………どうやってまとめりゃいいんだ……?
「天明寺 早苗」(てんみょうじ さなえ)
まぁ、悪くはないでしょう。これで許してください……。
次に外国風の名前です。
『精霊使いの剣舞』から、ルビア・エルステイン
『DOG DAY'S』から、ユキカゼ・パネトーネ
『封緘のグラセスタ』から、フルーレティ
「ルティ・エルネトーネ」
おっ、結構いい感じ。
日本風の名前は微妙ですが、外国風の名前ならわりとはまりやすいかもしれないですね。
四つ目のネーミング方法
これはかなり限定されたものでしか使えませんが、キャラに名前つけないというものです。
ネーミング方法と言っておいてなんですが、これも一つの手です。
例えばミステリーで、登場人物全員が記憶喪失で自分の名前さえ思い出せないといった場合、登場した順に数字やアルファベットを当てはめていくのはどうでしょう。
作品を選べば、下手に名前を付けるよりも、「全員名無し」という方が思い切りの良さもあり、より魅力的な作品にできるのではないでしょうか。
ここまで読んでくださりありがとうございます。
あなたが創造したキャラクターの命名に、少しでも役立てたのら幸いです。本当に、ありがとうございました。