挨拶の深~い意味
こんにちは。
ランケミストtamacoです!
『つながるための言葉』
学びに溢れている本だわ。。。
読むのが楽しくて仕方ない。
ページをめくる手が止まらないというより、
じっくり味わいながら読んでるって感じ。
挨拶について触れたところが深みがありすぎて
とても共有したくなったので、共有します…!
「挨拶」:語の意味
冒頭は、「挨拶」という語の説明から。
挨 : 押す、背中を叩く、開く、押しすすむ
拶 : 責める、迫る、はさみつける、押しつける
「拶」がけっこうネガティブな意味合いで驚いた。
禅宗では、「禅問答」のことを「一挨一拶」と言い表してきたのだとか。言葉のやり取りを通じて相手の修行の進み具合を推し量る、ということらしい。
それから、問答には「複数で押し合う」という意味があり、それを日常生活に当てはめて、体調や気候について言葉によって取り交わす、というお互いの儀礼を表すようになったもよう。
で、それが略されて「挨拶」になって、そこにおじきや返礼も含まれていった、と。
それぞれの挨拶の由来
ここからが深みポイントで、それぞれの挨拶の由来。
まず、「おはようございます」
これは、歌舞伎発祥というのが有力な説らしい。
公演のために楽屋に出入りした座長を迎えて「お早いおつきですね」「お早くからご苦労さまです」などと相手をねぎらうために使っていた言葉が始まりなのだとか。
公演は1日2回あるから「おはようございます」は朝限定ではなく、その日一日で初めて会う人に使われていたんだって。
バイト先での挨拶がいつでも「おはようございます」なのが不思議だったけど、そもそも発祥からして朝だけに使うものじゃなかったんだと知って、合点がいった。
これも名残なのかな?
次は、「こんにちは」
なんと、語源は「太陽」!
太陽を意味する「今日様」が変化して挨拶の言葉になったのだとか。
で、なんで人間を指して「太陽」と呼ぶかというと、日本人はみな天照大御神の命を引き継いでいる、という考えに基づいているから。
それから、「こんにちは」は「お元気ですか」とセットで使われていた、と。
元気(=元の気)は、生きとし生けるものの気の源になっているものを示していて、それは太陽の気だといわれているらしい。
だから、「こんにちは、お元気ですか」は「あなたは太陽のエネルギーによって生かされている身体だということに感謝し、太陽さんと一緒に生きていますか?」ということを確認する挨拶だったって!
とても素敵だなぁ…!
毎日こんなふうに声をかけあっているなんて。
最後は、「おかげさま」と「さようなら」
「おかげさま」は、神仏など偉大なものの庇護によって生かされていることを意味している。日本においてそれは太陽なんじゃないか、とのこと。
「さようなら」は江戸時代くらいまで「さようなら(ば)ご機嫌よう」と言われいたらしい。
で、これは「太陽さんの気とともにあるのなら、ご気分がよろしいでしょう」ってことなんだって!
こんな感じで挨拶について書いてあって、阪根大学で安藤さんがお話しされていたこととも繋がって、とても立体的に挨拶のことを理解できた。
裏側を知ると、普段の何気ない挨拶も違ったふうに見えてくる。
挨拶って、素敵だ。
最後までお読みいただきありがとうございました。