助詞「に」の重要性
こんにちは。
ランケミストtamacoです!
tamaco、憤っております。
ええ。
なににって?
"by" と "until" の訳し方ですよ!
なんでどっちも「~まで」って訳してんの?
ねえ?
「に」を入れろ!「に」を!!!
"by" 「~までに」
"until" 「~まで」
これで一発解決やろ!
なんでわざわざ紛らわしくて
誤答をさせようとしているかのような訳で覚えさすん?
憶測で批判するのは良くないので
手元にある教科書、参考書、辞書でこの二つの訳をみてみました。
すごくどうでもいいことなのですが、
私、高校で不登校で留年した挙句通信制に編入したので
高校英語の教科書、全部で7冊持ってました。
今、参照のために屋根裏部屋に行って気づきました。
まさか、こんな場面で役立つとは・・・
8年前の自分には想像もつかなかったことです(感慨…)
さて、気を取り直して、、
"by"
「~までに(は)」("Genius Fourth Edition" p.275)
「~までに」("Lighthouse 6th Edition" p.182)
「~までに」(「大学入試 Gear Up 英分法」p.289)
「~まで(には)」("Next Stage 4th Edition" p.147)
「~までに(は),~ころには」("NEW CROWN 3" p.118)
"until"
「~まで(ずっと)」(G p.2094)
「~まで(ずっと)」(L p.1549)
「~まで」(大 p.289)
「~まで(ずっと)」(N p.147)
「~(する)まで(ずっと)」(N p.135)
なんと、手持ちのテキストではすべて
"by" は「~までに」
"until" は「~まで」
と、きちんと助詞「に」のついた訳になっているではありませんか!
なんてこった…
先入観というやつは恐ろしいですね。
一応、訳的には峻別されているということがわかりました。
が、ということは
学習者がつまづく点はそれ以外にあるということなのでしょうか?
ウーム…
これについての考察はとりあえずほっときます笑
で、辞書に載っていたtamaco的わかりやすい解説をのっけておきます。
この説明文でも「までには」「まで」と区別して書いてありますね。
助詞、大事!
まあ、つまり
"by" は完了
"until" は継続
ということのようです。
google先生やyoutube先生で検索しても
だいたいこの説明が出てきます。
で、どうやら学校ではどちらも「まで」で教えられている様子、、
もうこれは、学習者攪乱大作戦としか言いようがありませんね!
今の英語教育の現場のことはわからないのであまり責めないようにします。
あ、あともうひとつ、わかりやすい説明が "Genius" にあって
"by" 「~までに」の意味の項目に
"no later than, at or before"
とありました。
"by" か "until" で迷ったら、その部分を
"no later than, at or before" に書き換えて
それで意味が通るなら "by" にすればいいんじゃないか。
そんなふうに思います。
(もし反例があればぜひコメントでお知らせください!)
それと同じように、"by" か "until" で迷う英文に出くわして
日本語で意味を取れるなら「まで」と「までに」で訳してみて
自然なほうを見極め、それに合わせて "by" か "until" を使う、
というふうにやってみてはいかがでしょうか?
例を挙げると("Genius" より)
He slept until midnight.
He slept no later than midnight.
彼は真夜中まで/までに寝た
・・・
なんと、いきなり雲行きが怪しくなるという悲劇…
多分、英語での書き換えのほうは、堪能な方は違和感を覚えるのかもしれません。
が、私にはいけそうに見えます…笑
これが私の英語レベルです。
ネイティブレベルでも語学の専門家でもないのでしょうがないよね。
うん。
ということで、肩の力を抜いて楽に読んでいただけると嬉しいです。
ただのことばオタクの徒然草なので笑
ちょっと語尾を変えてみましょう。
「継続」の感じが出るように、、
He slept until midnight.
彼は真夜中[まで/までに]寝ている
っよし!
いいぞ。
次の例文
He fell asleep by midnight.
He fell asleep at or before midnight.
彼は12時[まで/までに]寝落ちした
よしよし、、
She kept singing until nine.
She kept singing at or before nine.
彼女は9時[まで/までに]歌い続けた
これは大丈夫そうですね!
よかった、よかった(安堵)
She stopped singing by nine.
She stopped singing no later than at nine.
彼女は9時[まで/までに]歌い終えた
いい感じですね。
ふう…
ひとつ目の例文の日本語訳が、「まで」「までに」どちらでも意味が通ってしまったのは、助動詞「た」の用法と「寝る」の意味射程の広さに原因があるからなのではないかと思います。
助動詞「た」については以下の動画が参考になります。
毎度のごとく、今回も長文になってしまいました。
書いているうちに「あれはどうなんだろう?」「これはどうなんだろう?」と思考があっちやこっちやに行き、その結果、文が長くなってしまうのです、、
まあ、いいの。
楽しいから。
読者のことを考えないtamacoでございます。
(なんか「サザエさん」みたい、とかいって違う方向へ向かうのです)
Going my way
最後までお読みいただきありがとうございました。