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【田町の決算】バンナムHD/21年3月期

2021年5月10日、田町のバンダイナムコホールディングスの21年3月期決算が発表されました。新コロ禍で売上は?営業利益は?現金はあるのか?5分で読める程度に見てみます。

Ⅰ. 売上・営業利益は増収増益

新コロ禍ながら、売上と本業の儲けを表す営業利益は前年対比で増加となりました。
売上は前年+2.3%の7,400億円営業利益は+7.5%の847億円という結果に。苦しい状況ながらもトップラインを伸ばし、本業でしっかりと結果を出していることがわかります。

売上営業利益

新コロのせいで、ゲームセンター等のリアルエンタメが落ち込んだものの、巣ごもり需要に応える形で、トイホビー事業やネットワークエンタメ事業が大きく伸長、他事業の落ち込みをカバーしました。

トイホビー

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Ⅱ. 当期純利益は減益

本業の儲けを表す営業利益が増益ながら、当期純利益は▲15.2%の489億円となりました。
一見、ネガティブな印象を受けますが、あくまでも新コロ禍による一過性の特別損失であり、来期以降この特損がないと考えると事業の底堅さは疑いの余地はありません。

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Ⅲ. 財務健全性がとんでもない

バンナムHDのすごいところはなんといってもその財務の健全性です。
自己資本比率は68%返済までの時間の短い流動負債に対し、それを上回る現預金の保有(現預金比率:116%)。新コロ禍だろうとなんであろうと、その経営基盤が強固であることが一目でわかります。

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Ⅳ. キャッシュフローから見る将来性

今回バンナムHDの決算を見て、すごいなと思ったのは、この状況下で昨年を上回るキャッシュ(現金)を生み出し、投資に回す金額も昨年を上回っていることです。
営業キャッシュフローは昨年比+40%の60億円投資キャッシュフローは+29%の30億円です。
キャッシュをしっかりと創出する事業を有し、新コロ禍でも投資の手を緩めていないその姿勢が素晴らしいと思いました。

【PPT】田町おじさん/バンダイナムコホールディングス 2103期

Ⅴ. 田町おじさんコメント

新コロ禍ながら、トップラインの売上、本業の儲けである営業利益は右肩上がりを継続。しっかりとキャッシュを生み出し、投資への手も緩めていない。素直に素晴らしい会社だなぁと思います。
一方で、今回の決算は、「市場予想を下回った」と言われており、ここ最近の世界の株価動向をみていると、期待に届かなかった”失望売り”が入り、明日5/11のバンナムHDの株価は下落するのだろうなぁと思います。
けれど、そんな短期目線で失望するような市場の意見などはどうでもよくて、僕はこうしたしっかりした会社を応援していきたいなぁと思いました。

田町おじさん

【参考サイト】



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