![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/163875609/rectangle_large_type_2_926f3a13884739dbf4f661d7e3dfd58d.png?width=1200)
愛すべきかわいい人
かわいい人が好きだ。
そんなことは当たり前のこと。
造形のかわいいさも大切だけど、造形を超えるかわいいを完備している人に出会うと心底「かわええꔛ」と思う。
この前…ごめんなさいなんだけど…非常に申し上げにくいのだけど…全然かわいくない人がいた。
こんなこと言うもんじゃないけど、その人全然かわいくないのに猛烈にかわいかったからどうか許して欲しい。
失礼を承知で書きます。
この人にもご主人やお子様がいるんだな…。そんな悪魔的発想が脳内をスキップしてしまったほどかわいくないそのお人。
だけど左薬指に光る結婚指輪をはめたその手が。その手で引いてる子どもが。
彼女が既婚者であり、母であり、誰かの愛する妻でことを証明していた。
失礼すぎる第一印象とは裏腹に話すと彼女のかわいさの虜になった。
まず…言葉を交わして数秒でわかる。彼女にはプライドがない。微塵もない。
できないをことをできないないと言いながらニコニコしている。その笑顔もさ、かわいいんだわ。
そして、愛されているのを物語るように必ず定時にご主人は帰宅する。
さらに失礼承知で追い情報を…。家が壊滅的に汚いらしい。いわゆるあの屋敷らしい。
なのにご主人は必ず帰宅して咎めることも無く普通に毎日ご主人をしてくれているとな。
この人だって、かわいいもんなー。
うん。かわい気があるんよ。
俺がいなきゃだめだ。 俺が幸せにしてるんだぜの自信を与えてくれる奥さん。それが随所に滲みでている。
ほぼ初対面の私でさえ彼女を守りたくなる衝動に駆られたほど。
なぜかほっとけない。
わたし…昔から薄々気づいていたのだけど心に中年男性マンイドを抱えている。
まぎれもなく心身は女であり、性に違和感を感じたことはないのにだけど…。
おじさんの気持ちがなぜか憑依したかのように分かってしまう時がある。
浅田次郎の本の世界は自分のことにしか思えない。重松清とは親友になれる気がして仕方がない。
(大作家先生お2人を前に何とも失礼な発言を…彼らの筆才からそう思わせてくれるのは重々心得ています。どうぞお許しください。お2人を心から敬愛してますゆえ)
ああ…かわいくない奥さんの待つ家に帰るなんてごめんだ。
おじさんのわたしは知っている。
だから本当は直帰できるのに、なぜか駅前で無駄に時間を潰してみたり、家の前に着いても車の中に留まりなかなか家に入れない。
だって、奥さんかわいくないんだもん…。
顔じゃないのよ。見た目じゃないのよ。
心がかわいくないんだもん。
あなたなんて居なくてもあたしゃーねー生きて行けるわよ! が滲みでてる奥さんは世界ランク1位にかわいくない。
あぁーかわいくない。かわいくない。
今日、かわいさに完敗して…打ちのめされて
やっぱりわたしはかわいい人が好きだなと思った。そちらに住人になりたいと思った。
出来ないことも出来ると言わないと気がすまなかったり。出来ないことも力技でやってのけてしまったり。持たなくていい責任感まで背負い込んでいる。
担げる荷物は持てるだけ持たなきゃ。わたしが持たなくて誰が持つのだーっての!
段取り命。効率重視。
あぁ…かわいくないったら、かわいくない。
1人では生きていけないクセに1人で生きてる気になって持ち過ぎだ荷物を今更どこに置けばいいのかな?なんて置き場を探してウロウロしている。
もう、そろそろ…本気で腕と、肩が限界に重いんだけど。
かわいく
「キャーーー持てないーー重いよー」
かわいいあの人はいとも簡単に言えるんだろうな。