僕の心臓は右にあるを読んで
これは、芸人チャンス大城の本。
この、1,2年で知った芸人さん。それまでわたしの人生に登場しなかったので正直そこまで彼の活躍を知らない。
なので、大城さんの心臓が右にあるのも知らなかった。
チャンス大城を知るきっかけになったのは、”水曜日のダウンタウン”から。
いつもとんでもない説を検証されらているイメージ。大城さんのほんとか、嘘かぎりぎりのとんでも体験談には時に心が痛くなる…だけど、面白い。
そんな大城さんの本が、とても面白いとの情報を得たので、ごめんなさいなんだけど…なんとなく買うことは憚れてたので、図書館で借りることにした。
面白いの巷のウワサ通り、わが町の図書館では予約165番目。
これは人気のある証拠だ。期待値が高まる。
途方もない予約順にすっかり予約をしたのも忘れていたころ。一通の予約資料準備完了のメールで、わたしの番が来たとこを知った。
というか…予約資料の響きが読む前から大城さんの本とあまりにもかけ離れた感じがして既にその時点で少し笑った。
この本は、文章がうまいとか、そういうのではなかったけど、心のままの彼の声がまるで一人語りみたいに進んでいくので、大城さんから昨日直接聞いたかのような気持ちになった。
そして、特に過酷な小・中時代はどん底といっても過言ではない…。なんだけど悲しさの中に潜むとんでもなく愉快な彼の生き方。
時代背景もあるのだろうけど…生きててよかったねと純粋にほっとした。笑えないエピソードもちらほらあるけど、不思議と生きる勇気がわくのはなぜだろう…。
14歳の大城少年が憧れのダウタウンと初めて対面したときと。15歳の時に千原兄弟に家に泊まった時の話には感動した。
今や大城さんはその憧れとか、天才とかと崇めていた人たちと一緒のフィールドで活躍しているんだから夢があるよね~。
大城さんの人生をまるごと救ったのがお笑いだった。そして出会ってくれた人々だったのだ。
人生は時に過酷で理不尽だけど、その中で何に出会うか、誰に出会うかで絶望が希望に。悲しみが笑いに。
それを選ぶのは自分なんだ。
大城さんが本の最後に書いたメッセージはネタバレになるので控えるけれど、わたしには届いた。
きっと私の前の164人の人にも届いたと思う。