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日常ブログ #8気づかなかったこと






ちょっとショッキングな出来事があったのでそのことについて書こうと思う。

先日誕生日を迎えた。

ありがとうございます。

今「おめでとう」と言われた気がしたのでお礼を言いました。

もちろん、ショッキングな出来事というのはこのことではない。


私の素晴らしいバースデーは、
たまたま学校が休みだったので一日だけ帰省をした。
前日の夜に帰って、当日の昼に両親と出かけて東京をぶらぶらしたのだ。

プレゼントでもらった牛革のオシャレなバッグを肩から下げ、
よく晴れた日の午後に、
夜にはケーキとご馳走を振る舞ってもらえることを想像をしながら、
親に新大久保でホットックを買ってもらえる。

こんな状況でウキウキしない人の方が珍しいのではないかと思う。
確かに、私はウキウキしていた。ちょっと浮ついていたくらいだ。
だから、その時の自分の様子を省みることなど全くしなかった。


東京の家について車を降り、自分の荷物を抱えて部屋に入った。
牛革のバッグを下ろすと、表面にゴミがついているのが目に入った。
払おうと思い手でサッと撫でるが、全く取れない。何だかベトベトする。

そこで私は気がついた。
これはゴミではない。さっきのホットックのハニーシュガーだ。
食べた時に中身がこぼれたのに気が付かなかったのだ。

自分の鈍感さに嫌気がさしつつも、
急いで拭き取った。
しかし、拭いても拭いてもポロポロとザラメの粒が出てくる。
これは一体どういうことだろう、イリュージョンか?と思い、
ふと自分が来ていたシャツを見ると、
何と、お腹のあたりから裾にかけてべったりとハニーシュガーがついていたのだ。
もはやホラーである。

ただちょこっとだけ、ぽたっと落としてしまったというレベルではない。
シャツにホットックを食べさせましたという勢いで、
べったべたにつきまくっていた。
尋常じゃなかった。
洋服にあんなにハニーシュガーがついているのをこれまで見たことがない。
そして恐らくこれから先も見ることはないだろう。

私は唖然としてしまった。
あまりにもショックで言葉が出なかった。
お気に入りの洋服や今日もらったばかりのバッグを汚してしまったことにではなく、
こんなにシャツをハニーシュガーまみれにしておいて、
家に到着するまでの数十分間それに全く気が付かなかったことに対して、
私はものすごい衝撃を受けた。

そんなことがあるだろうか?
成人もしている大人が。
お腹がハチミツと砂糖まみれなことに気が付かず繁華街をぶらぶらするなんて。
あり得るのだろうか?
しかしあり得ているのである。
あり得てはいけないはずだが、あり得ているのである。
鈍いにも程がある。

自分で自分のことを冴えてるとか、賢いと思ったことはあまりないが、
それでも流石にここまでアホだとは思わなかった。
恥ずかしすぎて入りたい穴もない。

ホットックを食べた後どこのお店にも入らなかったし、
人混みをかき分けて歩いたわけでもないので、
多分どこぞの商品や誰かの洋服を汚してしまったとか、
他人に迷惑をかけたりはしていないと思う。

いや、だとしてもである。
別に何の救いにもなっていない。
迷惑がかかっていないのであれば、まあいっか、という範疇を超えている気がする。
人間性の問題である。

果たしてハニーシュガーまみれのシャツに気がつかず、
そのまま堂々と新大久保の街を通り過ぎた私は
人として、マナーある大人として、アウトだろうか、セーフだろうか。
人としての尊厳は保たれているのだろうか。


本当に恐ろしい。
もう自分のことを何も信用できなくなった。

皆さんも、ホットックを食べるときは、
中身が溢れるので注意してお召し上がりください。


そしてたった今、私が恐れていることは、
あの時、牛革のバッグをウエットシートで拭いてしまったことである。

ブログを書いていて思い出した。
慌てたあまり革製品なのを完全に忘れていた。

変質したりしていないだろうか。これぞまさに二次被害だ。
考えるだけで恐ろしい。



この通称誕生日ホットック事件を戒めに、
今年は身の回りにもっと気を配って生活することを目標にしたいと思います。
よろしくお願いします。



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タマ
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