八王子図書館 大規模改修の記録
こんにちは。八王子図書館の職員です。
八王子キャンパスに通っている学生のみなさんはご存じかと思いますが、今年の夏から八王子図書館は大規模な改修工事を行っていました。
12月初旬にようやく完了しましたが、どんな点が変化したのか、工事の過程をちょっと振り返ってみたいと思います。
第1段階 2階照明のLED化
まず、照明のLED化です。
図書館閲覧スペースの天井には全部で50枚の円盤が吊るされています。この上に蛍光灯が並べられ、天井に反射して間接光が館内を柔らかく照らしていたのですが、最近はかなり薄暗くなっていました。前回の交換からだいぶ時間がたっていたので、所々蛍光灯が切れてしまっていたことが原因です。
今回、8月の校舎閉鎖期間を利用してLEDに取り替えました。天井が高いため移動式の足場を使っての大掛かりな作業でしたが、かなり明るくなったな~という印象です。
1階はこれからなのですが、事務スペースが明るくなるのを心待ちにしている職員一同です…
第2段階 カーテンのクリーニング
無数のアーチ模様が美しい図書館のカーテンですが、色がグレーだと思っていた学生さんもいるのではないでしょうか…?年月とともに埃などで汚れてグレーに見えていましたが、実際は白いカーテンです。
同じものを作成できる技術者がもういないため、今回クリーニングで対応することにしました。
順番に取り外してクリーニングに出します。外した場所には代わりのカーテンを掛けていたため、いつもとは少し違った雰囲気に。
ちなみに、階段踊り場のカーテンは2階から1階までの通し布のため、取り外しと取り付けにはやはり足場を組む必要がありました。
屋内に足場が組まれるというのはちょっと不思議な感じがします。
白いカーテンは洗う時の水の汚れが戻ってくすんだ色になってしまうこともあるとのことで、今回細心の注意を払って作業してくださったそうです。業者さんのそうした配慮と技術力に支えられて白くきれいになったカーテンは、LEDの照明と併せて2階閲覧室の雰囲気をかなり明るくしてくれました。
これでみなさんの勉強も捗るのではないでしょうか!
第3段階 外壁の補修工事
長年雨風にさらされた結果、コンクリートが劣化して図書館の外壁にはいくつものひびが入ってしまっていました。細かいものを合わせるとその数は数百にものぼっていたそう…そのせいで、雨漏りという図書館にあるまじきトラブルも何度か発生していました。(その都度対策をして大事な本は死守しています!)
今回の補修工事ではそのひびを埋め、ついでにコンクリートを洗って保護材を塗布、窓ガラスもきれいにすることに。数か月にわたって図書館を足場がぐるっと覆い、特徴的なアーチ型の窓も見えない状態が続きました。
外壁の補修工事中は騒音や入口の封鎖などでご迷惑をお掛けしました。
ブックポストも何度か移動したため、よくご利用いただいている方は探してしまったかもしれませんね…!
大規模改修工事完了!
そして、何度か工期を延長しながらも、12月初旬に補修工事が完了。まだ1階のLED化を残してはいますが、図書館全体がすっかり明るくなりました!
利用者のみなさんには工事期間中ご不便をお掛けしましたが、ご協力いただきありがとうございました。
また、今回の大規模改修に関わっていただいた業者さんや職人さん、その他学内外の関係者のみなさんにも、この場を借りてお礼申し上げます。
今年も残りわずかとなりましたが、図書館は12月24日まで開館しています。来年は1月5日から開館の予定。
コロナ対策をしながら多摩美のみなさんをお待ちしていますので、きれいになった図書館へぜひ来てくださいね!