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DMとポスターができるまで
こんにちは。
多摩美術大学情報デザイン学科情報デザインコース卒業研究制作展2022"𝘓𝘌𝘛 𝘌𝘕𝘌𝘙𝘎𝘠 𝘍𝘓𝘖𝘞広報部門です。 今年度の卒展は一体どのように作られていったのか、7つの項目に分けてご紹介していきます。
第2回目はDMとポスターができるまでのプロセスについてお話ししていきます。
どのようなところにこだわったのかなど、ここだけのお話しを楽しんでいただけたら幸いです。
01.どんなアイデアが出ていたのか
今年は、今までにない形のDMにしたいと思っていました。
プレゼントのような形にしてみたいという意見や、コロナで家にいる時間が増えたので、部屋を楽しくできるものにしたいという意見などがありました。今年のLET ENERGY FLOWというテーマに合わせて、エネルギーが広がるイメージをDMにも反映させたいとも考えました。
そして、もらって嬉しく、部屋に飾りたくなり、なおかつ卒展が終わっても使えるようなものにすることにしました。
02.オープンキャンパスで配布用のDMとポスターができるまで
そして、オープンキャンパスで配布するためのDMとポスターを制作しました。
リソグラフで試しに印刷してみたり、
DMはスマホケースに収まるくらいの、カードのように小さなものも良いのではないか、それに対してポスターは大胆な大きさでも良いのかもしれないと考えました。
そして、実際のオープンキャンパスでは、以下のようなものになりました。
03.最終のDMとポスターができるまで
ビジュアルの柄は、ポスターとDM、図録でそれぞれ違うものを使用しました。図録については、また今度、詳しくお話しします。
それぞれに違いはあれど、統一感を持たせるために、ビジュアルの色は暖色、文字の色は緑で統一することにしました。
左のグレースケールと真ん中の色彩を組み合わせたものが、右のような色味になるようプログラムして作られています。
様々な組み合わせを試し、試行錯誤しました。
オープンキャンパスのDMは小さなものにしたため、最終DMは部屋に飾れるくらいの大きなものにしたいと考えました。
紙選びにも時間をかけました。エネルギーが広がるイメージで、大きくて薄い形状にしたいと考えていました。また、表面はツルツルで、裏面は普通の紙の素材にしたいと思い、印刷会社さんと何度も打ち合わせを繰り返しました。
特にこだわった点は、メインビジュアルのような「変化や動き」を出すために、折りたたみ方を3種類にした点です。
広げた状態は同じ柄の紙でも、折り方を変えることで、表紙となるビジュアルに違いを生み出すことができます。
それぞれ、赤丸のついたところが表になるように、折り方を工夫しました。
完成したDMがこちらです。
DMを広げて裏返した様子です。
ポスターはこのようになりました。
最後までご覧いただきありがとうございました。
DMとポスターについてのお話しは楽しんでいただけましたでしょうか。
次回は展示グラフィックができるまでについて詳しくお話しします。どうぞお楽しみに!