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人生の”使い方”
人生の”使い方”と聞いてどんなことを考えましたか?
”どう生きるか”、”どう過ごすか”と似ているかもしれません。
言葉の意味から考えてみましょう。
”「使う」=それを、あるもの・ことのために働かせる”
”「使い方」=対象を利用する方法。操作方法。取扱説明”
ここでは「対象(人生)の操作方法」でいきましょう。
人生の「操作方法」とは
あなたの人生は誰のものですか?
そうです。あなたのものです。
子どものために生きるとか、大切な人のために生きるとか、誰かのために生きようとしていても、何かを決めるための決定権はあなたにしかないので、人生は自分が操作(何を選び、何を捨てていくか)していくのものであるといえます。
では、自分のものである人生をどう操作するか。それが今回の記事で僕がお話しすることです。
過去には戻れませんので、これから先の人生が対象になります。
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60代以上の人が何らかの”後悔”を抱えている
ある調査によると、60歳以上の方は何らかの後悔を抱えていることがわかりました。下にランキングを一部紹介します。
第10位 傾向に気をつかえば良かった
・病気をした事。ストレスを溜めないように健康に気をつければよかった。」(60歳・女性)
第9位 海外に行きたかった
・「夫と海外旅行に行けなかった。(定年後行く計画だったが亡くなった)」(91歳・女性)
第8位 歯のケアをしておけばよかった
・「勤務先の近くに歯医者がなかったので歯の治療をしなかったこと。会社なんか休んで、治療しておくべきでした。」(74歳・男性)
第7位 投資について
・「現役就業中にもっとお金を貯めておくべきだった。毎月の積み立て方式でインデックス投資をしておくべきでした。」(75歳・男性)
第6位 両親に対する気持ち
・「親ともっと色々な事を話したかった。」(71歳・男性)
第5位 就職について
・「就職の時に夢をあきらめたこと。失敗してもいいから挑戦してみたら良かったと思います。」(65歳・女性)
第4位 子育てについて(ここでは男性と女性で回答に傾向がみられたので二つ紹介しています)
・「子供の躾に厳しすぎた事。もっと余裕を持って本人の意思を尊重するべきだった。」(70歳・女性)
・「悔やむことは山ほどありますが、一番は、30才代後半から50才代まで、仕事に追い詰められて、妻と子供をほったらかしにしていたことです。」(72歳・男性)
第3位 大学の選択
・「大学の選択。自分の学びたいことがある大学を、親の反対で受験できなかった。バイトをしてでも希望の大学に行っていればよかった。」(71歳・男性)
第2位 結婚相手について
・「夫との結婚。夫以外に沢山恋愛をして男性を見る目を付けておくべきだった。優先する順序を間違えたかも。」(65歳・女性)
第1位 もっと勉強すればよかった
・「勉強を頑張らなかったこと、それで入れる大学や職業も変わったと思う。自分の努力が足りなかったことに後悔。」(62歳・女性)
というランキングになっています。
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ランキングから考える
このランキングを見て、何か気づくことはありませんか?
少し考えてみてください。
…
…
…
…
…
僕はこのランキングから
「人はどこかで必ず後悔をして生きている」
ということがわかるでしょう。
では、このアンケートに答えた人たちは「後悔しよう」と思って生きてきたのでしょうか?そんなことは無いはずですよね。
人はより良い方向に、より良い選択をしようと思いながら生きているはずです。
にもかかわらず、諸先輩方は何かしらの後悔をしています。
自分自身のこと、家族のこと、お金のこと、健康のこと、勉強のこと。
「人生」に含まれる要素のいずれかを後悔しています。
つまり、どう生きようと必ず後悔はする、ということです。
私たちができることはいかに後悔の数を減らすかです。
後悔のないように過ごしていますか?
後悔のないように家族、友人知人と接していますか?
この質問に自信を持って答えられる人がどれくらいいるでしょうか?
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後悔の少ない人生を送るには
ではこれからの人生において、後悔の数を減らすにはどうすればいいか。
それは、
○自分にとって何が一番大切か考える
○「後悔」しない
この二つだけです。
順に説明します。
○自分にとって何が一番大切か考える
あなたにとって一番大切なもの・ことはなんですか?
僕は「自分自身」です。
今の考えに至るまでは「我が子」が最優先でした。
なぜ「我が子」から「自分自身」へと変化したのか。
それは「自分自身が安定していないと我が子であっても大切にできない」と気づいたからです。
もちろん、命の危機が迫っていて「自分か我が子のどちらかしか助けられない」というような状況にあれば迷わず我が子を選びます。
僕はうつになりました。
うつになると何もしたくなくなります。子どもの世話だろうと。でもやらなければならないので、無理してでもやる。
そうなるとツラさしか残りません。本当は楽しい、幸せな時間であるはずの子どもとの時間でさえも。
だから僕は「自分自身」が安定するように、自分を大切にすることにしました。ひいては子どものためになると信じて。
僕はよく「フットワークが軽いね」と言われますが、ここからきています。
さて、皆さんはどうでしょう?
無理しすぎていませんか?我慢しすぎていませんか?
それが原因で子どもや大切な人に当たってしまったことはありませんか?
あなたが安定すれば、周りへの気配りをする余裕も生まれるでしょう。
今一度、何が大切か考えてみてはいかがですか?
「後悔」しない
後悔の少ない人生を送るために、「後悔」しない?
何を言ってるんだ??と思われたかもしれません。
詳しくいうなら、
「後悔」と考えないこと
です。
後悔をしたくて選択肢を選ぶ人なんていませんよね?
最善と考えられない選択肢を選ぶ人もいませんよね?
つまり、あなたが選ぶ選択肢はいつでも最善なのです。
そうした最善の選択の積み重ねが「今」なのです。
「後悔」はいつ生まれるのか。それは
「後悔」した時です。
自分が選ばなかった未来を想像して、「あっちだったらもっと良い未来だったかもしれない」と考えてしまうかもしれません。
ですが、その時間がムダです。無いものねだりです。
過去には戻れません。過去を変えることもできません。
変えられるのは「今」と「未来」だけです。
だったら自分の選択に対して後悔するよりも、今の自分や未来の自分をより良くすることに思考を使った方がよくないですか?
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これからどうするか
では、「今」と「未来」をより良くするためにどうすれば良いか。
それは
「先人から学ぶこと」
です。
先ほどのランキング以外にも、人生で後悔したことの研究が数多く存在します。
そうした研究などから自分の「今」を振り返り、「未来」をよくするための選択をしましょう。
「結婚してしまった」過去は変えられません。この結婚生活をより良くするためには何をすれば良いか。「結婚する」という自分の選択が「最良だった」と思うためには何をすれば良いか。
そうしたことに時間を使いましょう。
口を開けていただけではエサはやってきません。自らエサをとりにいきましょう。
人生の使い方
ここまでの読んでくださってありがとうございます。
「人生の使い方」とは
・過去に執着することなく、「今」や「未来」をより良くする考えを持つこと
・「自分の選択は常に最善だった」と思えるように行動していくこと
の二つです。
人生は有限です。いつか終わりが来ます。大切な人との別れも訪れます。
誰にも避けることのできない、”絶対”の真実です。
そうした中で、私たちは自分の人生をどう使っていけばよいのか。
この文章に出会ってくださった「今」が考える時です。
一度立ち止まって、自分にとって一番大切なもの・ことは何か、どんなふうに過ごせばいいのか、などを考えてみてはいかがでしょうか?