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2022/05/28 ママチャリ de 都民の森


先日、いつものように都民の森へライドに行ってきました。

ここ都民の森は、東京近郊のロードバイク乗りなら誰もが知るヒルクライムの定番スポットであるためボクもよく足を運ぶのですが、標高1000m近い場所にあるにも関わらず、天気が良い日はこの場所をゴールとして、ロードバイクがひっきりなしに駆け上がってきます。

登坂TTのコース概要としては、スタート地点である檜原村役場からゴール都民の森までは約20km、獲得標高700up超のアプローチとなっており、速い方だと1時間もかけずに登ってしまいますが、今回はコイツ↓と共に挑みます。

ザ・通勤号

前後カゴは勿論、コンビニ駐輪上等のリングロックに泥除け、スタンド完備、20kg近い車体をガッチリと支える頼もしいアイアンフレーム。ホイールも安心のオートダイナモ付き鉄ゲタ27インチです。錆びたチェーンとスプロケから日々通勤で酷使されている様が伺える、まさに「相棒」と呼べる一台です。

ちなみにピナレロ社製です

さて、我が家からのアクセスです。多摩サイ~睦橋経由でざっと往復100kmといったところですが、往路がほぼ上り基調で復路は下りのため、実質半分の50kmと思ってよいでしょう。

キレイな曲線

ローディーのモノサシであれば50kmは「ちょっと散歩」の距離ですから、多少のアップダウンがあるものの、少しキツめの50kmライドをイメージしておけば大丈夫そうですね。

そう考えると心がグンと軽くなってきました。
さて、出発です。

とても清々しくて良い天気。

快調にペダルを回し、多摩サイを西へ進みます。
ガレたサイクリングロードでも、サドル裏のスプリングが大方の衝撃を吸収してくれるため非常に快適です。

檜原村役場までのアプローチはウォーミングアップなので自然を楽しみながらノンビリと進みます。かなり暑い日だったのでとても喉が渇きましたが、前カゴのサーモマグからいつでもキンキンの麦茶を口にすることができます。

途中、戸倉のセブンでお昼のお弁当と補給のコーラを購入しました。普段ならジャージの背中に入らない大きな荷物も今日は大容量の前後カゴにたっぷり放り込めるので安心です。

さて、そうこうしている間に、TTスタート地点、橘橋のT字路まで到着しました。ここで右へ曲がれば「ちとせ屋でドーナッツとアイスを食べてきました」という体で帰ることもできるのですが、実は先程のセブンで自転車仲間に姿を発見されていたこともあり、ここで日和る選択肢はありません。いざ左折。

橘橋から都民の森まではノンストップのタイムアタックです。

疾風になれ!

しかし今日の相棒、普段ならアウターで踏み切る程度の軽いアップダウンでも、自慢の6段ギヤがあっという間に売切れます。オマケに少し負荷を掛けただけでギシギシと怪しげな音を発しはじめ、上川乗の手前で既に色々な意味で暗雲立ち込めてきました。
しかしその時です。

《オレに1000mの風を感じさせてくれるんだろ?》

突然どこからか相棒の声が聞こえてきて目が覚めました。危うく自分を見失うところでしたが、もう迷いません。脳内にはエンドレスでプリキュアが流れはじめました。負けない心と愛と勇気のヒルクライムです。

そこから先は、ひたすら無心でペダルを踏み続けました。散々追い抜かれもしましたが、実はロードバイクを2台ほど追い抜きました。メンタル折れてないといいですが。

そして橘橋から94分後、とうとうこの場所に到着です。

都民の森着。意外と脚は残ってる。

道中「うわっ!?」「カッコいいぃ・・」と小声で呟きながら抜き去って行ったローディーの方々がゴールしたボクを見つけて祝福してくれました。

大好きなイカフライおかか弁当

都民の森ではロクな食べ物が売ってない(失礼。)ので、持参のお弁当が誇らしげです。そして昼食後にはご褒美のダウンヒルです。

すれ違う上りローディーの方々は「下ってくるということはつまりそういうことだな」と察してくれているのか、アタック中にも関わらずママチャリにTシャツGパン姿のボクにも皆さんちゃんと挨拶をしてくれました。感激です。

帰り道は、重い車体の重力落下であっという間でした。

こうして相棒と100k1000upの冒険は無事に完了したわけですが、恐らくこの子と再び都民の森へ行くことはないでしょう。(それなりに疲れました)

帰路、また別のお仲間に発見されたのでドヤ写


【あとがき】
そういえばこの子、過去、既に2000mの風も知っていたことを思い出しました。

絵的にステキ


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