オランダ移住:どんな仕事をする?
こんにちは。オランダ・フローニンゲンは只今14時。お天気は小雨。気温は15℃とめっきり秋が深まってきました。我が家と言えば、10月から夫婦ともに仕事の予定が立て込み始め、こちらに来て撒いた種が少しずつ芽が出てきたのを感じる日々です。
私はフラワーパレードのボランティアのご縁で花屋での仕事が決まり、さらに嬉しいことに近所にあるオランダの先生も大絶賛の素敵な花屋さんとのご縁もあり、計2店舗でフローリストとして携わらせていただくことになりました。これからオランダの花屋さんはクリスマスを迎えるにあたり繁忙期を迎えます。夏頃先生が「秋になったら仕事は見つかるからオランダの夏を少しの間楽しんだらいい」とおっしゃっていた通り、トントンと物事が運び、思った以上に素晴らしい環境で仕事をさせていただいています。
そんな中でもオランダ移住に関するサポートはやらせていただいていて、こちらについても相談申し込みがひっきりなしに入り、たくさんの移住希望者の方の相談を伺っています。そんな中でやはりというか、皆さん共通しておっしゃるのは「起業や自営業は初めてだからどうしたらいいかわからない」「どんなビジネスで起業すべきか答えが出ない」というオランダでの仕事や働き方のこと。私もオランダに移住をすると決めてからずっと、自分はどうやってオランダで収入を得ていくべきなのか考えていましたが、現時点で1つ答えが出た気がします。
それは自分の強み・得意で勝負をすれば圧倒的に短距離でお金を得ることができるということ。私で言うと花の仕事です。オランダでは英語はみんな話せるとはいえ、サービス業ではオランダ語が話せないと仕事探しが難しいのが実情です。そんな中で私は今まで10年のフローリストとしての職歴を含めたポートフォリオを持って大好きな花屋を訪問したことろ、「お互いができることで助け合いましょう」と温かい言葉をいただいて仕事を得ることができました。一途にオランダを追い続けた想いが実り念願の花仕事を叶えています。そんな話をオランダ語のクラスで報告したところ、隣に座っていたベネズエラのお友達が私の手をとってお祝いの言葉を贈ってくれたのですが、その中で彼女が「私は母国で弁護士だけど、2年前にオランダに来てからずっと今も仕事を探しているの。異国の地では外国の弁護士資格なんて全く役に立たないのよ。言葉も違えば法律も違う。1から学びなおさないと。だから手に職の花の仕事って本当に素晴らしいの。自分の仕事に誇りを持ってね」と褒めてもらいました。まさか弁護士さんにそんな言葉をかけてもらう日が来るなんて思ってもみなかったのだけれど、大好きな花の仕事をそう言ってもらったのは素直にとても嬉しかったです。
今はPC1つあれば好きな場所で働ける時代です。海外にいても日本人を相手にお仕事ができます。私もあらゆる可能性をとことん追求して、試行錯誤してみたけれど、やっぱりたどり着いたのは私が1番好きでスキルを活かせる仕事でした。オランダの素晴らしい空間で花を束ねることは至福だし、同僚は優しくて花だけじゃなくてオランダの色々な情報を教えてくれるし、現地の通貨で収入を得ることで為替を気にする必要がなくなる…こんないいことってありません。せっかくオランダにいるんだからオランダの働き方を直で感じて楽しむ経験も尊いと思っています。
1から新しいものを生み出していくのはとても難しいこと。そしてそれが自分の不得意な分野だったらなおさら時間がかかる。今オランダで何をすべきか悩んでいる方がいらっしゃったら、自分のことを徹底的に掘り下げて、ゆるぎない強みを活かし磨いてください。これが私の答えです。