四追いのススメ

こんにちは、星月たまです。
連珠を始めたての方にオススメのトレーニングの紹介です。動画で投稿しようとも思いましたが、文章の方が見やすいと思ってnoteで投稿しました。題にもある通り、始めたての方にはとにかく四追い(読み方:しおい)問題をたくさん解くことをオススメしています。

四追い問題とは

四の連続で詰ます問題のことです。基本的には四、四、・・・、四三から棒四を作り、五連で勝つ問題です。下図(左側問題図/右側解答図)は一手四三の問題の例です。

四追い

白であれば四四や禁手に仕留める勝ち方も含まれます。下図は1手で禁手に仕留める勝ち方の例です。

四追い2

注意することはノリ手で、自分の四を止めた手で相手に四を作られてしまい、さらにその四を自分が止めた手が四になっていなければ失敗になります。下図は上側が問題図、左下図が失敗図(白2で四がノッていて白に先に五を作られてしまう)、右下図が正答図(白4で四がノッているが、黒5と四で止められる)になります。

四追い3-2

四追い問題を解く効能

何故、始めたての方に四追い問題を解くことをオススメしているかというと、四追いには連珠の基礎がつまっているからです。具体的には下記①~④までの効能があると考えています。

①五の距離感と四の距離感が掴める。
連珠は五個並べたら勝ちになるというゲームなので、とにかく五の距離感や四の距離感を掴むことが大事です。盤面でどのくらいの位置関係にあると五連になるのか・四になるのかを感覚的に掴んでいると、相手の四を見落とすことが少なくなりますし、自分の四を見つける能力にも役立ちます。四追いでは五連を目指して四を何度も使い、四を何度も止めることになるので、問題をこなしていくことで自然と五の距離感と四の距離感を身に着けることができます。この距離感を身に着けておくと、今後の三の距離感や二の距離感といった先のステップを効率的に身に着けることができると思っています。

②連珠の勝ち方が身につく。
連珠で勝つための手段として最も多く活躍するのは四三を作る勝ち方です。その勝ち方の経験を増やすことで、実戦で同じような勝ち方を見つけるのに役立ちます。

③連珠の読みを入れる練習になる。
連珠では自分の攻撃の珠が繋がっていって攻めが繋がるのですが、最初はなかなかその繋がりが見えにくいと思います。短い手数の四追い問題から解いていくと、徐々にその繋がりが先の方まで見えるようになっていきます。また、四追い問題は相手側の防ぎが一か所に限定されるので、読む変化が比較的少なくすみます。そのため問題を解く負担が一番少なく、始めたての方が最も手をつけやすい問題です。

④四追いの能力自体が強力な武器になる。
実戦で四追い勝ちが生じる場面は、おそらくみなさまが想像している以上に多いですし、実際に勝負のほとんどは四追いで決着します。そのため四追い勝ちを逃さずにしっかり打ち切れるかどうかは勝率に直結します。また四追いがよく読めていると、上級技術であるフクミ手(四追い勝ちを残す手)を発見する能力にとても役立ちます。

四追い問題はどこで解けるか

どこで四追い問題のトレーニングができるかを紹介します。

①アプリ「五目クエスト」→勉強
五目クエストの勉強ボタンから3手棒四~11手棒四の四追い問題を解くことができます。問題数も手数毎に基本300問ずつあり充実してます。防ぎ側の珠を自動で置いてくれたり、正答誤答判定を自動でしてくれたりするので、取っ掛かりとしては最もオススメです。禁手問題で棒四を作った方が早くて簡単なのに、無理やり禁手に仕留めるような問題があるのに少しだけ注意。

②サイト「連珠あれこれ(主に詰め連珠)」→カテゴリ:四追い
石であることで有名なハイサレスさんのサイトです。手動で作った問題がこちらに数多く掲載されてます。四追い問題については特に手数などの記載がされていないので、より実戦に近い気持ちで問題に取り組むことができます。また、四追い問題以外の問題や連珠に関する記事も豊富です。

③書籍「岡部 寛:実戦で勝てる連珠四追い問題集」
九段であることで有名な岡部さんの書籍です。100問の問題に解答が解説つきで載っています。出題パターンが豊富で、ところどころに四追いに関するコラムも載っています。書店では販売していないので、お求めの際は日本連珠社のHPやどうぶつしょうぎcafeいっぷくさんのオンラインショップを調べてみてください。

④サイト「RenjuPortal」→詰め連珠
自由に問題が投稿されています。私も年に数回くらい気分が乗ったときに四追い問題を作成して投稿しています。直近だと2020年記念(比較的簡単)やたまたま作りたくなったので作ったやつ(初心者にはオススメしません)を投稿しました。基本的に難易度や実戦型/作品型などバラバラな感じで投稿されています。
四追い問題に関しては、実戦型も作品型も同様に力をつけられると思っています。是非いろいろな問題に挑戦してみてください。

おわりに

連珠で強くなるためには、まず四追いを解きましょう。連珠のすべての力の源になります。まずは焦らずゆっくりと取り組んでみてください。だんだんと解けるようになってきたら、見つける速度も意識してみてください。長い手数の問題が解けないときには、それよりも短い手数の問題を早く正確に解くことを繰り返していると、長い手数の問題も解けるようになると思います。どの問題も解ける~となったら作ることにも挑戦してみましょう。問題を作るのは問題を解くのと比べて5倍~10倍くらい四追いの力がつきます(私の体感です、個人差はあるとおもいます。)。四追いに強くなって連珠に強くなっていきましょう!!

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