【井戸端会議のネタ】「いっしょに個室へ入ってトイレ」が親友のしるし?…記憶の中の親友のしるし
わたしと○○さんは親友です…という表現にとても違和感を持つわたしです。というか、「親友」という言葉に対して「ウソ臭さ」や「イヤ感」を持ってしまうのです。
「親友の定義を誰か教えてくれ~」と思って調べても、誰に聞いても、ストンと落ちる結果が得られない。
なんでかな、と考えてみたら、そもそも記憶の最初にある「親友」という言葉が、いまだに意味不明なものだったからだと思うようになりました。
「一緒に個室に入っておトイレできたら親友のあかしだよ~」
小学校3~4年生だったわたしの、意味不明な「親友体験(未遂)」
昭和ド真ん中の小学生時代、主に女子の間では、仲良しの印とでも言うようにべっとり腕を組んで歩くとか、そのままいっしょにトイレに行くというのが流行りだったように思います。
どちらかというと、群れるのが苦手だったわたしには、あまり好ましくない流行りだったんです。
腕を組むといっても、カップルのそれとは違って、一方がぶらさがるように相手の腕に自分の腕をしっかり絡ませ、反対側の手を添えて逃がさないよ、的な、ある意味拘束に近いような形だったんですよ。
ある日、授業の合間のお休み時間、おトイレに行こうかと思った私はひとりで教室を出ました。
すると、後を追ってきた誰か(女子)がわたしの腕にへばりついて「いっしょに行こう」と言うのです。
「いいよ」とは言ったけど、彼女(顔も覚えていない)は、にこにこしながら続けて言いました。「いっしょの部屋に入ろう。見ないように後ろを向いて、かわりばんこに用をたすことができたら、親友のしるしなんだよ~」
「へ?」「なして?」
わたしにはどうしてもその「親友のしるし」が理解できず、トイレはひとりでするから、と断ったのですが「え~だって親友のしるしなんだよ、わたしたち親友じゃん」みたいな言葉がかえってきて、しかも片腕はがっちりつかまれてる…。
その子、仲良しでもなんでもなかったと思います。
1クラス40人を軽く超えて、学年20クラスとかあった小学校で、たまたま同じクラスになった女の子、だったんですよ。
おトイレきっかけで「今日から親友」をたくらんでたのかな…。
顔も名前も覚えてないので確認できませんが。
結局、トイレのドア前でなんとかその子を振り切って、ひとりでおトイレに入ったはず、なんですが、忘れるに忘れられない衝撃的な記憶だけが残った出来事でした。
帰宅したわたしは、夕飯の支度をしている母親の隣で、あのね…と話してみました。
キャベツを切る手を止めて、母親がいった言葉を今でも覚えています。
「いっしょにトイレに入ったら親友のしるし、なんていう子と友だちじゃなくてもいいんじゃない?」「親友ってそんなに簡単なものじゃないと思うよ。しかもイヤだっていってるのに無理やりいっしょに入ろうとするのも、相手の気持ちを考えてないもんね」「親友のしるしって、いっしょにトイレに入ることだと思う?」
「そんなことで親友になれるのかな」
わたしが「親友」という言葉に、ウソ臭さを感じたりイヤ感を持つのは、このあたりの原体験が影響しているのだと思われます。
断言してもいいですか?
腕組みながらトイレの個室にいっしょに入り、順番に用をたしても、その関係を親友とは呼びませ~ん。(少なくともわたしは)
「親友」という言葉から連想してしまう構図がこれなので、そういう意味での親友はいません。うぷぷ。
大切な友人、家族でも兄弟姉妹でもないけど、それ以上の友情、についてはまた今度。
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