カシミヤ

今日はニット素材の代表の一つであるカシミヤについて書いていこうと思います。

カシミヤとは

カシミヤとは、カシミール地方のヤギから取れる産毛のことです。
1頭のヤギから150~250gしかとることのできない貴重な素材のため、別名「繊維の宝石」と呼ばれています。

色としては、ブラウン、グレー、ホワイトがあります。
中でも染色がしやすいホワイトが重宝されています。

メリット

カシミヤのメリットには以下のものがあげられます。

①軽い
カシミヤは軽く着ていてもストレスを感じないため、抜群の着心地があります。


②保湿性・保温性に優れる
カシミヤは繊維がとても細いため、より多くの繊維を束ねることができ、外気を遮断することができるため、保湿性・保温性が高くなっています。


③着心地の良さ
カシミヤは柔らかく、滑らかな肌触りが特徴なので、着心地が抜群です。
この滑らかさも繊維の細さが起因しています。
肌の弱い方には大変おすすめの素材と言えます。


④光沢化
カシミヤは繊維が細く、しなやかなため、光沢感があります。
しなやかさの原因は、繊維の表面を覆っている突起の少ないキューティクルにあります。

⑤型崩れのしにくさ
カシミヤは弾力感があるので型崩れがしづらくなっています。
弾力がるので復元力が強く、ハンガーにかけても型くずれから防いでくれます。

デメリット
もちろんカシミヤにもデメリットは存在します。

①毛玉の付きやすさ
カシミヤの繊維は短繊維と呼ばれるもので、この短繊維を撚って一本の糸にしたスパン糸は糸端が多く存在し、糸端同士が絡み合うことで毛玉ができてしまいます。
また、カシミヤは表面のキューティクル構造の突起同士が摩擦によって絡まりやすくなってしまい、毛玉ができやすくなっています。

②強度の弱さ
カシミヤの難点は強度の弱さです。
カシミヤは一つ一つの繊維が細いので、雑に扱うとすぐに生地が傷んでしまいます。
高価な素材なのでそんなに雑に扱う人もいないでしょうが、例えば、服を休ませずに、毎日着てしまっても生地は傷んでしまいます。

③手入れの面倒さ
カシミヤはシミができやすく、自宅で洗濯することができないので、他の素材と比べると手入れに関しては面倒だと感じてしまう人も多いかもしれません。
更にお店によってはうまくカシミヤをクリーニングできないところなどもあるので、カシミヤをクリーニングに出す際はよく調べてから出したほうがいいと思います。

まとめ

カシミヤはニットとしては最高の素材ですが、その反面価格の高さやお手入れの面倒さがあるので、カシミヤ素材のものを買うときは自分がきちんと扱えるか、クリーニングなどにお金をかけられるか考えてから購入したほうがいいかもしれませんね。



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