No.660|マスタリーへの道
2024年10月25日 No.660
当ブログは、ビジネスパーソンに向け、日々働く中で得た気づきについて発信します。
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昨日は、ジョージ・レナードの「達人のサイエンス」を読み終えました。
この本は、1994年発売。
アメリカで合気道道場を開く著者が、達人を目指すプロセスについて書いています。
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この本で書かれていることをご紹介しますと、
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マスタリーに到達するための最善の策とは何だろうか?
ひとことで言えば、勤勉に勉強すること、そして最初のうちはできるだけ練習のための練習をするということだ。
そしてプラトーにいる時もそれを不満に思うことなく、スパートが起きた時と同様に、プラトーにいることに感謝して、その状態をエンジョイするのを学ぶことだ。
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初めての技能を学習する場合はいつでも、短期間の上達のスパートがあり、その直後はだいたい直前のプラトーより少し高めのプラトーに向かってゆっくりと下降する。
(中略)
マスタリーの旅をするには、自己の技能を磨き上げ、次の段階の能力を得ようと勤勉に練習しなければならない。そしてかなりの時間をプラトーで過ごし、その間はたとえ先が見えなくても、練習を続けなくてはならない。これはマスタリーの旅の厳粛な事実なのだ。
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マスタリーは熟達や達人、プラトーとは、学習が伸び悩んでいる時期で、学習曲線が水平になっている状態をいいます。
著者が何度も言っているのが、プラトーと呼ばれる期間をいかに当然とみなして練習をするかということです。
淡々粛々と積み上げ続ける。
そのために、今に集中することの重要性が指摘されています。
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私もこの投稿を続けていますが、文章力がなかなか上達している気がしません。
ほぼ毎日がプラトーのようなものです。
また、自分の頭の良さやビジネス戦闘力も毎日上昇しているかというとそうではありません。
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しかし、それは当たり前であって、簡単に成果なんて出ないということを当然として、毎日積み重ねていった先に結果が出ることがある。
ほとんど毎日は積み重ねる時間でしかないし、それが上達、ひいては達人に至る唯一の道であるということです。
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だからこそ、積み上げなければならないものは結果を出すことを急いではいけない。
結果だけを求めるがゆえに、詐欺まがいのコンテンツに騙されたりすることになります。
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例えば、ダイエット、副業、情報商材、FX、出会い系など、誰でもすぐに簡単に結果が出るという広告に興味を惹かれてしまう。
しかし、冷静に考えればこうしたものはあり得ないということがわかります。
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積み上げていくようなものはプラトーが当然であること、これを織り込みながらやっていくことが本当に重要です。
淡々粛々と続けることを肝に銘じたいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
本日も「即断・即決・即実行」「めんどくさければGO!」「巧遅拙速」「大量思考・大量行動」でいきます!
●本日のまとめ
・積み上げなければ成果が出ないことを行う際は、ほとんどがプラトーであるという前提をおくことが重要である。
・プラトーを楽しめるように、その行為を続けることに楽しみを覚えるようにすることが上達に至るコツである。