No.679|つらい経験が活きるとき
2024年11月13日 No.679
当ブログは、ビジネスパーソンに向け、日々働く中で得た気づきについて発信します。
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私は、「飛行機病」という俗名ですが、病気?症状?を持っています。
飛行機が着陸態勢に入り、降下し始めると、激しく鋭い頭痛が発生するというもの。
離陸時は問題ないのですが、着陸時の気圧の変化に副鼻腔が耐えられないようです。
医者から正確な病名を告げられたわけではなく、そういうことだろうといわれています。
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発症したのは3年前。
その時は急性の脳の病気かと思ったくらい、痛みで涙が出てきて本当につらく、空港に着いてから救急車で運ばれました。
それまでは、飛行機に乗ってもそういった事象が生じなかったのですが、発症してからはできる限り鉄道での移動を選んでいます。
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一緒に仕事をしている別部署のメンバーが先日、初めての海外出張から帰ってきた日に副鼻腔炎による急激な痛みが生じたようで、数日仕事を休んでいいました。
彼の話を聞く限り、副鼻腔炎のようですが、救急車で運ばれ、痛みの雰囲気はそっくり。
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私は着陸後しばらくすると戻りますが、彼の場合はまだ戻っていないようでした。
私も過去に上述の経験があったことを伝えつつ、痛みがまだ続くのであれば、無理をせずに仕事をするように話をしていました。
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副鼻腔炎と聞くと、たいしたことがないように思えるかもしれません。
しかし、あの痛みを思い出すと、救急車で運ばれたという彼の話に対して強いリアリティをもって理解することができます。
「脳の病気ではないか?」と心底心配になった経験のおかげで、人に寄り添えるようになったといえます。
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そう考えると、痛みを知ることは学びであり、それによって人への接し方が変わることもあるわけですね。
飛行機病での痛みの経験が活きるタイミングが初めて訪れましたが、何でも経験・学びになるものだと改めて感じます。
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四苦八苦という言葉が仏教であります。
人間は四苦八苦からは逃れられないといわれています。
「四苦」は生(しょう)・老(ろう)・病(びょう)・死(し)の四つの苦しみ、「八苦」は「四苦」に次のような四つの苦しみを加えたものです。
愛別離苦(あいべつりく)…愛する者との別れの苦しみ
怨憎会苦(おんぞうえく)…怨み憎む者と出会う苦しみ
求不得苦(ぐふとっく)…求めているものが得られない苦しみ
五蘊盛苦(ごうんじょうく)…心身を形成する五つの要素から生じる苦しみ
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年を重ねると、これらの苦しみの経験を重ねていきます。
苦しみ自体は避けることはできませんが、苦しんだ経験は何かしら生きてくるもの。
人間万事塞翁が馬と言いますが、短期的な目線ではなく長期的な目線で前を向いていきたいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
本日も「即断・即決・即実行」「めんどくさければGO!」「巧遅拙速」「大量思考・大量行動」でいきます!
●本日のまとめ
・苦しい経験をしたとしても、それが後から役に立つ経験につながることがある。
・特に四苦八苦と言われる経験は他者への共感につながり、人間の深みになるものである。