No.664|相手の論点に答える助言になっているか
2024年10月29日 No.664
当ブログは、ビジネスパーソンに向け、日々働く中で得た気づきについて発信します。
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先日、出張先で上司に連れて行ってもらった寿司屋の大将が話していたことです。
めんどくさいお客さんについて話が及びました。
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めんどくさい客は、「自分は色んな有名店に行っている」という話をして「俺を大事に扱え」というマウントを取ってくるそうです。
また、例えば「赤酢」を使ったシャリにしてはどうか、や、●●という魚を入れるとよいという助言をしてくるそうで、まったくどうでもいい助言だとのこと。
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というのも、そのように言ってくる客ほど、たまにどころか、出張で来ているだけで、常連客ではない。
そうした出張で来た客は珍しいものを食べたがるので、珍しいものを提案してくるそうです。
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常連客ではないので、仮にその人の提案通りにしても、常連客のほとんどはそういったものを望んでいないため、意味がないし、むしろ結果としてよくないことになるとの話でした。
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この話を大変示唆深くお伺いしていたのですが、こうした自分目線からだけの助言って本当にありがた迷惑なんだなということを強く感じます。
大将の立場に立ってみると、常連が売上を作っているため、常連が増えるような助言だと受け入れるわけです。
しかし、注意しないと、人は、自分視点でこうしたらいい、という風に助言してしまう生き物なんだなというように感じました。
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私もチームメンバーには、「相手(クライアント)の論点はなにかを考えよう」と口を酸っぱく話をしていますが、まさに今回の大将の話のように、大将にとっての論点はなにかを考えないと、ずれた提案をしてしまうということでしょう。
仮説も大事ですが、できればヒアリングから始めつつ、相手の論点をお伺いすることをしないと、意味がない、ということがわかります。
今回のエピソードは、寿司屋の大将の話として、タグをつけて覚えておきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
本日も「即断・即決・即実行」「めんどくさければGO!」「巧遅拙速」「大量思考・大量行動」でいきます!
●本日のまとめ
・クライアントの論点に回答できていなければ、いくら良い助言だと自分は思っていても意味がない。
・助言する際は、相手の悩みをヒアリングすることから始める必要がある。