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No.355|病院帰りのMKタクシーにて

2023年12月25日 たまちゃんの「いつか何ものかになる道」 No.355
当ブログは、30代後半の元ポンコツのサラリーマンが何ものかに変化変容を果たす過程をリアルに発信します。
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昨日、妻が入院することになりました。
命に別状はないのですが、急遽入院となると大変ですね。
病院で25日を迎えました笑


帰りはタクシーに乗車して帰ってきたのですが、創業は京都で、今や全国に手を広げられているMKタクシーでした。
「許容可能な損失」ということで、運転手さんに話しかけてみました。

お話をお伺いしていると、何がすごいってドライバーさんが会社のことが大好きだったんです。

タクシー運転手で愛社精神にあふれた方と出会ったことは、今までありませんでした。
いいですよね、自分の仕事や会社を他人に「好きなんです!」って言えるのってめちゃくちゃ素敵!


タクシー会社は運転手と持ちつ持たれつの関係であり、比較的高齢の方が勤められます。

人生の価値観がほぼほぼ固まっているご年齢で入社されるため、会社に対するロイヤリティを高めたり、従業員教育もなかなか困難です。


しかし、この運転手さんにお伺いしていると、MKタクシーは従業員教育がしっかりとなされており、給料・福利厚生などの待遇も業界内でも相当良い模様。

「給料も良いし、休みもしっかりとれるし、頑張れば歩合でさらに稼げるし、教育環境もしっかりしてて、本当に入ってよかったです」

それを聞いて思ったのが、MKタクシーもここまでの道のりは相当大変だったのではないか、ということ。

異業種から転職が多数(変な癖がついていない運転手を確保)
⇒他社と異なる接客サービスや運転の提供
⇒顧客の評価が高まる
⇒乗る人が増える
⇒待遇面が良くなる
⇒従業員満足度高まる

というストーリーが構築されています。
これを実現するための歴史を慮ると大変だっただろうなと思います。


一方で、現在はほかのタクシー会社と明らかに異なるポジショニングを実現されています。
ほかのタクシー会社のほとんどは上述の戦略を実現することはできません。

そもそも、現在いるドライバーの意識を大きく変えることは骨が折れます。
そうまでして変化させることを選ぶよりも、現状維持を望むところがほとんどでしょう。

昔、とあるタクシー会社の運転手の方が、MKタクシーのことを「運転が素人」「いちいち扉を手で開くために移動するから危ない」など、ぼろくそに批判していたので、そこのポジショニングを取らないと思われます。


タクシー業界という古い業界で差別化する要素が多くないところでも、他者と差別化できるといえるのは、非常に心強い事例としてみることもできます。

ため口はもちろん、目的地を伝えても反応なし、という接客態度だったり、社内がタバコ臭かったり加齢臭がひどい場合もあったりします。
先日にいたっては、お金払って降りるときにおならが匂ってきてとんだ災難でした。

本当にこうしたことは言語道断ですが、業界の雰囲気的や規制のおかげでそれが許されてきています。
特に田舎の方がひどいですね。

そうした違和感の種が、業界で大きな差別化の実現につながるのかもしれません。


最後までお読みいただきありがとうございました。
明日も「即断・即決・即実行」「平均ではなく異常をやり続ける」「わからないからすべてやる」「完璧主義より完了主義」「批評家ではなく実践家であれ!」でいきます!

●本日のまとめ

・業界内の競合があえて取りづらいことを行い、差別化を実現できれば長期的に競争優位を獲得することができる。
・そうした業界では他業界の基準で見てみることがヒントになる。

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