No.718|ロイホで見た「声の大きい人たち」から学ぶこと
2024年12月22日 No.718
当ブログは、ビジネスパーソンに向け、日々働く中で得た気づきについて発信します。
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先日、ロイヤルホストでランチをしていたときのことです。
本を読もうと思っていたのですが、隣席から聞こえてくる声に気を取られてしまいました。
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それは、80代後半くらいの男性と60代くらいの女性が交わしていた会話でした。
声の主である男性は、戦前・戦後の時代背景や最近の芸能ニュースまで、自分の意見を次々とまくし立てていました。
「第一高等学校に入るんが難しかったんや、東大なんてしれてる」
「困ったことあったら、ナベツネが相談受け取ったんや」
「松本の番組が終わるのは、番組も悪かったんや」
といった具合。
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しばらくして、席が空いたのですが、次に座ったのは70代の男性と40代くらいの男性の二人組。
すると、この70代男性も、昭和後半から平成にかけての政治や社会の話題について、同じように熱く語っていました。
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「●●ホテルで神戸市の課長と4人で話してたんや」
「●●大学の先生が・・・」
といった具合。
内容はやや異なりますが、やはり話し手の熱量と声量には共通点がありました。
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この二組の様子を見て感じたことが2つあります。
一つ目は、高齢化社会が進む中で、こうした「声の大きさ」が日常風景の一部になるのではないか、ということ。
高齢者が耳が遠くなるのは自然なことですので致し方ないですが、公共の場で物理的に声の大きな方の割合は増えそうです。
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二つ目は、お二人の場合は、それに加えて「自分の経験や知識を伝えたい」という気持ちが声量の増加につながっているように見えました。
ただし、声が大きいため、聞き手にとっては「圧が強い」と感じられることもあるかもしれません。
特に、一方的に話す場面が多くなっていましたので、相手が意見を挟む余地がなくなり、コミュニケーションとしてのバランスは崩れてしまっているように見えました。
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ただ二つ目については、高齢者というよりは、我々の年代から気をつけなければならないことであり、特に若い方と話をするときには、年齢を重ねるほど「優しさ」や「柔和さ」を意識的に育む必要がありますね。
自分の意見を伝えたい、教えたいという気持ちが強すぎると、知らず知らずのうちに相手に圧をかけてしまうことがあります。
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ロイホでの何気ないランチタイムが、思いがけずコミュニケーションのあり方を再認識する機会となりました。
自分はあーなっていない、と自己中心性バイアスを持たず、あーならないようにしたいと意識的に学びを活かしていきたいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
明日も「即断・即決・即実行」「めんどくさければGO!」「巧遅拙速」「大量思考・大量行動」でいきます!
●本日のまとめ
・人間は、自己中心性バイアスに陥る生き物であるが、他者がしていることや起きることは自分にも起きるものだと考え、対応していくことが重要である。