
No.147|あるべき論のプロの使い手と対峙し、敗れる
2023年6月1日 たまちゃんの「いつか何ものかになる道」 No.147
当ブログは、30代後半の元ポンコツのサラリーマンが何ものかに変化変容を果たす過程をリアルに発信します。
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■口の達者なあるべき論者
今日、ある業務で大学の先生から、とてもありがたい貴重なご意見を頂戴しました。
この先生は外部環境を踏まえ、あるべき論を語られていました。
クライアントの内部資源は関係なく、あるべき論から見てのご指摘です。
例えばのイメージではありますが、以下のような論理展開。
Aさん:親や家庭が子どもに対して与える影響は大きい。だから、親は子どもに嘘をつかず、誠実に手本として子どもに向き合って生きる必要がある。子どもが何か問題行動を起こすのは親が原因である。何か悪い事をしたら親であるあなたが悪いんですよ。
Bさん:とは言っても、仕事もあって疲れる日もあるし、現実的にいつも手本になんてなれませんよ。
Aさん:あなたは親でしょ?子どものことが大事ではないんですか?親であるあなたがそんなことだから、子どもがうまく育たないんですよ。
いや、理想論ではそうですよ。
ですが、人間だから完璧じゃないですし、すんなりといかない問題って頻繁に起こりますよ。
ってなりますよね。
ここで思い出したのが、経営学で有名なM.ポーターのポジショニング理論 VS J.バーニーの内部資源理論。
ポーターは外部環境で競争上の優位が規定されるとし、バーニーは模倣困難な内部資源が競争上の優位につながるとしたものです。
あるべき論を思考する癖がついていたからだと思いますが、両方大事だとはいえ、私はポーターの外部環境の方が重要だろうと考えていました。
・内部事情で「できるできない」じゃなくて、外部事情で「やらざるをえなかった」ら、生き残る上でやらないといけない。
と思っていました。
これは、先日、当noteでも書きましたが、うちの会社に転職した際の上司の影響で、コンサルはあるべき姿を考えることが重要であり、このあるべき姿にどう近づけるのか、で物事を考えていたためです。
しかし、本日、強烈なあるべき論者と遭遇することで、
・自分が顧客に寄り添うことができていたか。
・寄り添うフリをしながら、どこか評論家的発想で顧客に接していたのではないか
と大きく反省することができました。
あー、これはいかんなと。
■変化は良い兆しでもある
一方で、自分自身を褒めたいのが、ここ半年の大きな変化です。
以前であれば、こうした方に対して怒りを覚えつつテンションが下がっていたでしょうが、今はある程度頭を冷静に感情を抑えながら対応できるようになっています。
この変化を見ると、成長はできているんだなと思います。
いかに相手の変化・変容に対して、寄り添うことができるのか。
顧客の本質的な課題を見つけ、一緒に課題解決するために当事者意識を持つこと、このあり方だけは忘れてはならないと気づかせてもらえた良い機会でした。
我田引水力がついてきています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
明日も「即断・即決・即実行」「わからないからすべてやる」でいきます!
●本日のまとめ
顧客に寄り添うかどうか、そして自分が評論家的な態度を取っていないかを振り返ること。
顧客の本質的な課題を見つけ、一緒に解決するための当事者意識を持つことが重要である。