No.451|収束時のファシリのコツ
2024年3月30日 たまちゃんの「いつか何ものかになる道」 No.451
当ブログは、30代後半の元ポンコツのサラリーマンが何ものかに変化変容を果たす過程をリアルに発信します。
ーーーーー
■
今回は「猛烈なアウェー下、収束させる必要のある場面でファシリを進める際のコツ」の話です。
たまに、クライアント先の外部有識者がメンバーの中心となっている会議体(審議会など)に出席します。
大学の先生、地元商工会の会長、自治会長、観光協会会長、NPO団体理事、住民代表など、年齢も性別も背景もバラバラです。
メンバー選定の自由は自治体にありますが、メンバーによっては大きく荒れることがあり、ファシリテーターである会長の力量が大きく問われます。
■
往々にして大学の先生が会長を務めますが、うまい下手が大きく分かれます。
過去、数多くの会議体に参加してきましたが、この人すごいなって思う先生は3人いました。
■
その方々に共通するのは、自治体の置かれた制度上致し方ないことを理解したうえで、とはいえ自治体ができることをやっていないことは厳しく指摘する。
しかし、問題解決に向けて前向きに解決しようとされていることでした。
■
また、与えられた会議体の回数で結論まで必ず出す、ということも共通していました。
会議に対して結論を出そうとしない方が参加者には結構いらっしゃいます。
(参加者は結論を出すという責任感をもっていない方が多いですから)
■
先日、参加したクライアント先の外部有識者がメンバーの中心となっている会議体(審議会など)に出席しました。
※上の3人の先生の1人が会長の会議体です。
■
その中で何人か会議体を進めるうえで建設的ではない方だなと感じる人がいました。
うちのメンバーとなぜ、その人の意見が微妙かを話していたのですが、
・発散ではなく収束する場面で無駄な選択肢を増やそうとする。
・どうしようもない過去の話を蒸し返す。
・自分の意見は言うが、理由や根拠は言わない。
ちなみに、上の方は地方議員のおじいさんです。
■
そうした時に、会議を進めるには、相手の話を受けつつも、
・無駄な選択肢を増やそうとするもの
・過去の話を蒸し返すもの
・意見の理由や根拠を言わないもの
つまり、「議論の内容を後ろに戻そうとすること」については、ファシリをするにあたり、明確に採用しない(正確に言うと、うまく流す)というルールを自分が強く持っていることが大事だなと思ったんですね。
■
会議体の回数や会議の時間を増やすことができるのであればよいのですが、限られた回数で結論までもっていく必要があります。
意見に対して反対かどうかの前に、そもそも議論することの土俵に立っていない方の意見を見極めた対応が、ファシリテーターには求められることだろうと思います。
加えて、このご意見をおっしゃる方が恥をかかないように配慮することは当然必要です。
この場面では見知らぬ地方議員のおじいさんがその場で何を言ってくるかわかりませんので、専門的知見は当然必要ですし、議員というお立場に配慮した臨機応変な対応も求められます。
■
ちなみに、一番良いのはこういうメンバーを入れない、ということです。
事前のメンバー選定時に私からは「議員は外した方が良い」とお伝えしましたが、自治体側としてどうしても入れておきたいということで、入れた結果でしたが、会長の力ですんなりと終えることができましたので、胸をなでおろしましたね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
明日も「即断・即決・即実行」「平均ではなく異常をやり続ける」「わからないからすべてやる」「優柔不断は誤った意思決定よりなお悪い」「手を動かし続ける」でいきます!
●本日のまとめ
・時間と回数が延ばせない会議でのファシリの場合、議論を後ろに戻す意見は取り入れないと決めたうえで臨む必要がある。
・特に「無駄な選択肢を増やそうとするもの」「過去の話を蒸し返すもの」「意見の理由や根拠を言わないもの」については流す必要がある。
・しかし、意見をした方に対する尊重とその立場への配慮は忘れてはならない。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?