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水の都・京都と映画 i ai

朝から、KYOTO GRAPHIEという京都のあちこちを会場として行われる京都国際写真祭へ友達と行ってきた。

蹴上にある、琵琶湖疏水記念館でのロンロン&インリという中国人の写真家2人の展示がかなりよかった。写真事態の魅力はもちろん、この空間をこう使うか…という細部まで行き届いた空間演出のかっこいさに痺れる。

歴史、文化、風土が重層的な景観を生み出す京都の中でも、「水」というものに焦点をしぼり撮影された写真たち。水の持つ繊細さと、力強さ、そして神々しさがどくどくと伝わってくる。そうだ、京都は水の都なのだった。

床、壁、空中、どこをとっても水の気配を感じ、傍では疎水の水がざっぶざぶと流れている。写真をそのまましっかり見せるだけでなく、暗闇の中で見えにくいことも含めて演出とする見せ方の潔さ。

こんな足元のおぼつかない場所を暗くして展示空間として押し進められる、主催者のルシールさんと仲西さんの手腕を感じずにはいられないな、と感心しっぱなしで見終えた。

デイヴィッド・シュリグリーの「型破りな泡」という絵の展示もシュールでかわいらしくてすきだった。

帰りに、友達と本屋に立ち寄りおすすめの本を選び合い、荻原浩さんの「海の見える理髪店」をもらう。六曜社にも少し寄った。外はさくっと中はほんわりのドーナツがおいしい。

夜は、マヒトが監督をし、森山未來出演の映画「i ai」のドキュメンタリーを観る。

YouTubeで無料でいいのかこれ、と思うような良質なドキュメンタリーで、マヒトだけでなくGEZANのメンバーを、彼らを取り巻く人々を愛おしく感じる。

想像力だけあればどこまでもいける。この閉塞した時代でそう言い切れるわたしやあなたでいよう。 ーマヒトゥ・ザ・ピーポー

ドキュメンタリーの後半で、いつかのLIVE映像があり、突如ぴー太がはっきりめに画面に映ったので、思わず巻き戻しもう一度見ては、でちゃったねぇなどと言い、ふたりして笑った。

ご機嫌な状態で、「今夜〜月の明かり〜で、でたらめなダンスをして〜こころも、からだも、すべて溶けて〜最後ただの、点と線になる〜〜」と、MU-MINの曲を歌いながらコンビニへ行き、アイスを買って食べながら帰る。いつも通り、近所の一向に懐かない猫の親子にちょっかいをかける。

21時には布団に入り、相変わらずすこしだけ『プルーストを読む生活』を読み進め、 22時には寝た。はやい。そんな日もあるね。

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