2018年5月『君と目覚める幾つかの方法』

 失いたくないモノ、失ってはじめてわかるコト──。

・共通

 開始40クリックくらいでオートマタを性的用途に使う話と魅惑の琥珀色の話が始まるのはエロゲとして信頼できるし、美少女オートマタ2人を侍らせて風呂に入ってガン見した上に「好みの女の子だからガン見する」って言う主人公も漢で好感持てる。でもね、彼女らとのシーンがバッドエンド踏まないとないのはいただけないよ。ぶっちゃけ序盤の風呂入った後にシーン入れても良かったでしょ。エロゲだもん。既に関係持ってるんだもん。彼女らやる気だったもん。
 それ以外に思うところを挙げるとすれば清里菜々子がオートマタだって言うなら「実は主人公は最初から気付いてた」じゃなくてもっと明示的なテキストがあっても良かったと思う。作中で緋色の研究の引用もあるわけだし。確かに「味の感想を言わない」とか「酒に酔わない」とかはあったけど、それは確定情報にはならないからね。入れるなら「オートマタが使ったときだけ椅子が軋む」とかそういうの。まぁこれはミステリーADVじゃないから良いんだけど。
 人体売買事件も、ぶっちゃけ両足である必要もなかったんじゃないの? とは思う。まぁ人間の可食部位って言うと腿くらいしかなさそうだから。作中で食べるとは明言されてないが。

・舞花/みこと

 共通ルートで事件を解決して、個別ルートでは「警察に協力する」「公安に協力する」って言いながら大した事件は起こさないでいちゃつく方に舵を取ったのは正しい。でも舞花は作中19→20歳でみことは主人公の2歳上。じゃあ主人公何歳なんだろうね。
 みこともみことで、なぁなぁで体の関係再開(学生時代に体の関係があった事は示唆されてる)してから「あのときもそうやって一歩踏み込むべきだった」ってのはね。ノーマルエンドじゃないと「あのとき」が回収できないし、だったらみことルートの前に固定でノーマルエンドを差し込むべきだった。

・初音/最終章

 舞花、みことの2人は主人公の体のこと知ってるから語られない主人公の体のことが初音ルートで説明されるわけだけど。アイルとマキノが2人に気を使って夜に部屋から出てくけど、初体験はそれでもいいよ。でも3回目のシーンで4P入れろよと。彼女らはオートマタなんだから入れなくてもいい穴ではあってもヒロインを責められるヒロインじゃん?
 ぶっちゃけ主人公の補助電脳設定は無理なく最終章序盤でのヒロインの択を入れるためだったんじゃないの? って思う。最終章がセンターヒロインから続くグランドエンドじゃなくて各ヒロインの2ndエンディングな訳だし。
 でも最終章にシーンがないのはいただけないよ。じゃあなんで最終章書いたんですか! って話だし。エロゲに求めてるのは円満な解決じゃなくてヒロインとの円満な仲だから。
 個人的には最終章にシーンがあって、それぞれ初音&アイル&マキノの4P、舞花&マキノの3P、みこと&アイルの3Pだったら100点つけた。
(マキノに「車汚したくないから宗介が吐きそうになったら飲んで」「いいよ」とか「だから飲むってば、おしっこ」とか言わせてるんだからオートマタ2人はシチュエーションを盛り上げる要素として使って良いはずなんだよ。まぁシチュエーション盛り上げるのも一歩間違うと官能小説風実況おっぱじめるから難しいけど。オートマタ風俗とか言ってるしマジでシーンに道具のひとつとして入れるのはアリでしょ)

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