商品やサービスを情報空間に拡張する
こんにちは、たまちゃんです。
最近、東京オリンピックを見ていて、ある人物のことを思い出していました。
僕が会社員だったころの、テニスをこよなく愛する同期がいました。
テニスに限らず、スポーツが全般的に好きで、休みの日は、常に体を動かしているようでした。
新入社員研修で、彼も含め、15人の同期と一緒にいることが多く、飲みに行ったりもしました。
飲んだ後、ゲーセンに行って、僕が慣れた手付きで音ゲー(太鼓の達人みたいなリズムに合わせてボタンを押すゲーム)をしているのを、その同期も見ていました。
後日、彼が僕のことをこいつはゲーマーだ!と言うようになりました。
ゲームのレベル的には大したものではないのですが、やったことのない人からすれば、相当熟練したレベルに見えたのでしょう。
それ自体はいいのですが、どうも見下してる感じがするのです。
まったく、スポーツをしないけど、ゲームだけはうまい、というニュアンスです。
彼と話していると、ゲームなんかが上手くても、何の価値もない、という偏見もあるように思えます。
まあ、それも別にいいのですが、スポーツをすることを、やたら高尚なものと思っているのは癪に障ります(笑)
僕はスポーツは見るのは好きですけど、別にやろうとまでは思いません。
スポーツの楽しさも知ってますが、ゲームの方が面白いのです(笑)
多分、彼のようなスポーツ信者からすると、スポーツは健康的だし、努力する心を養えるし、勝とうとする強い気持ちを育成する、かなり万能なものだと思っているのでしょう。
それはいいことだと思いますが、別にスポーツでなくてもいいわけです。
例えば、将棋などがいい例です。
盤面に向かって、棋士がめちゃくちゃ真剣に向き合う様は、クールでいて、なおかつ熱いです。
棋士は一局の対局で2~3キロは痩せるといいます。
それだけ、エネルギーを消耗しているのです。
将棋なんかは、ただ木の駒を動かしているだけなので、
見た目はとにかく地味です。
しかし、将棋盤の上では、壮絶な戦いが繰り広げられています。
これは、将棋を知らない人が、盤面をパッと見てもわからないはずです。
手の探り合いという、思考の戦いなので、見た目と中身では大違いなのです。
これは頭の中の格闘技みたいなものです。
しかし、物理世界では、ただの駒の動かし合いなので、わかる人にしかわかりません。
結局、何が言いたいかというと、
将棋のように頭の中(情報空間)で戦うのも、スポーツのように、物理空間の中で戦うのも、あまり変わらないということです。
脳みそが、どちらにカタルシスを感じるか、という違いがあるだけです。
(もちろん、両方好きだという人もいるでしょう。)
こういう発想をビジネスにも拡張すると面白いです。
一次産業みたいなのが、実際の物を売り買いする物理的なビジネスと言えます。
先ほどのスポーツみたいなものですね。
それに対して、サービス業みたいなのが情報的ビジネスです。
実体のないものを商品として売っているもので、
例えば「保険」とかがそうです。
何かあった時のための「安心」にお金を払っているのです。
こういうことを考えていると、商品、サービスというのは実体がないものでいいということがわかります。
そして、実体のないもので、何を売ればいいかというと、
充足感、安心感、優越感、効率化、など、それがあることでメリットを感じるものであれば、何でもいいのです。
逆に言うと、これらの要素が不足しているものは、良いサービスとは言えません。
頭の中でいいので、こういう状態になったら嬉しいな、とか、これさえあれば安心するわ、という状態がどんなものか、と考えていけば、それがサービスにつながったり、既存のサービスを深めていくことができるはずです。
今日はここまでといたします!それでは、また!
ビジネス初心者の方を対象に、noteやブログの情報発信、コンセプトメイキング、収益化についての無料コンサルを行っています。
クラブハウス無料コンサルのご案内
※ ご好評につき、以下より日程をご確認ください。