技術をいくら極めても、売れないものは売れない
こんにちは、たまちゃんです。
昨日は、とある方のコンサルをしていました。
副業でコーチングを事業化したいという方でした。
コーチングと聞いて思い出すのは、スポーツトレーナーみたいなものです。
そういった専門色が強いものであれば、対象となるお客さんは、やはり専門性の強いジャンルに特定されるのではないか、と考えました。
しかし、相談者の方に聞いてみると、目標の立て方や目標達成へのアプローチを、その人の個性、強みを引き出すことによって達成させる、という回答をいただきました。
うんうん、なるほど。
でも、それって誰が受けるの?
これがわかりませんでした。
確かに、目標達成に向けてがんばる人は多くいます。
でも、目標達成のためにお金を払うというのが、先程のアスリートなど特殊な人を除くと、なかなか理解しにくいのです。
例えば、サラリーマンの人でも会社の売上目標とかあるかと思うのですが、ブラック企業でもなければ、目標未達成だからといってペナルティをくらうことはありません。
目標未達成でも害がないので、わざわざお金を払ってまで、目標達成を成就したいという人が稀有なのです。
なので、広くお客さんを呼び込むためには、
「目標を立てることが人生にとって不可欠なんです」
ということ。あるいは
「良い目標を立てることで人生が変わる」
という発信をしていかなければならない、ということをお伝えしたのです。
つまり、世間一般に、目標設定ができなくて困っている人はいない、ということです。
正確に言うと、困っている人はいることはいるのですが、逼迫していないというか、切実に悩んではいないということです。
例えば、月にあと3万円給料が増えたら、暮らしに余裕が出るのにな~、とか、お腹まわりだけでいいから痩せれたらな~、ということで切実に悩んでいる人は多いのです。
でも、良い目標が立てれたらな~、ということを切実に悩んでいる人は少ないのです。
なので、切実な悩みの方に、自分のビジネスをよせていく必要があります。
この相談者の方をヒアリングしている時に感じたことがあります。
それは、コーチングそのものを売ろうとしていることでした。
今後コーチングについて、会社に通いながら学校に通い、さらにスキルを磨いていくとのことでした。
それはいいのですが・・・・
お客さんが欲しいのはコーチングのスキルではありません。
お客さんは、自分の人生を変えてほしいと思っているのです。
だから、極論を言えば、コーチングでなくても、占いでも何でもいいのです。
誰しも、これを取り違えようとします。
お客さんが満足するために、もっと技術を深めようと考えます。
もちろん、技術によって、コーチングや仕事の精度が上がって、顧客満足度は上がる可能性があります。
しかし、技術なんてものは、所詮サービスの一部にしか過ぎないのです。
お客さんは自分に良い変化をもたらしてくれればいいのであって、それが高い技術であるかどうかは、どうでもいいのです。
今回の相談者さんの例で言えば、いかに自分のコーチングがすごいものか、ということをアピールしても、コーチング自体に興味がないので、一般の人には全く響かないということです。
それよりも、自分のコーチングを受けるべき人はどんな人なのか、受ける前後でどんな風に変わるのか、ということを明確にしなければ、
どんなに高い技術があっても売れないのです。
美容師とかを考えたらわかりやすいですが、腕のいい美容師も、良い広告の打ち方などのセールス力がなければ、その技術を活かす機会を失います。
つまり、同じ技術を高めるのでも、専門スキルだけでなく、
セールスの技術も高めなければならないです。
これは専門スキルを売りにするビジネスで陥りやすい落とし穴なので、気をつけなければなりません。
今日は以上になります。
それでは、また!