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<新>科学(医学、薬学、心理学)から見た経済:天国に至る道は、地獄に至る道を熟知することである(2021年1月1日号)

「天国に至る道は、地獄に至る道を熟知することである」

「いかなる手段もその目的にとって有効ならば正当化される」

「人間は必要に迫られなければ善を行わない」

これらは有名な名言でニッコロ・マキャヴェリ( Niccolò Machiavelli, 1469年5月3日 - 1527年6月21日)は、イタリア、ルネサンス期の政治思想家、フィレンツェ共和国の外交官)の言葉である(引用1)。

このうち、最初の言葉を有能な事業家がまず「儲かるビジネスを知る為に儲からないビジネスを知る事」であることを実践していることと一致する(引用2)。

いささか強引でありますが(決して軍事力開発を称賛していませんが)、COVID19ワクチンと軍事力の関係にも似ています。

具体的には、アメリカの2019会計年度(FY2019)に国防総省の予算権限はおおよそ6931億ドル(邦貨約72兆円)です。

詳細は明らかにされていませんが、実備兵器の他に、基礎の軍事研究に多くの金額が割かれているのは明らかです。

また、軍事研究(兵器)はABC分類があります。

AはAtomic(原子兵器)

BはBiology(生物兵器)

CはChemical(化学兵器)

このいずれの攻撃も国連で制裁対象となる分野ですが、逆に敵対国から攻撃を加えられた時の防止も考えています。

また兵士が有事に疫病になり感染が広まる事があり、疫病に早急に対応することも軍事力の1つです。

アメリカのワクチン開発が早いのは基礎に軍事研究があると言われています。

その証左として、アメリカで多くの会社がいくつものタイプのワクチンを開発されています。

また、アメリカと同様にワクチンの開発が早い国は軍事大国です。中国、イギリス、ロシアなどですね。

結局、基礎研究の厚みがないと有事にスタートダッシュが利かないのです。

軍事に関連する技術も使う方向さえ間違わなければ、様々な技術が派生的に出てきます。

例として、インターネット(通信方法)、GPS(ミサイル誘導法)、お掃除ロボット(地雷探査装置)。

東日本大震災の福島原発事故が発生した時に、当時の菅(かん)政権がいち早く、米軍(空母)に応援を要請したのも、この為です。

米軍は原子力空母が制御不能になった時の対処法を知らないと原子力空母が造れません(制御できているものが原子炉、出来ないものが原爆)。

再度ワクチンの話に戻ると、日本はもちろん、そういう軍事から技術はなく、森下竜一・阪大教授が25年位かけて細々やってきた研究を筆頭に開発を進めていますが、一歩、二歩出遅れた感は否めません(引用3、4)。

別に軍事技術ではなくても良いですから(事実上分類は不可能ですが)、日本一刻も早く、基礎研究に対する国費の投入は必要です。

「天国に至る道は、地獄に至る道を熟知することである」

であることを念頭におき、決して一番じゃなくて二番ではダメですか?はっこの分野では通じません。

引用:

1.マキアヴェッリ語録 (新潮文庫)

2.金儲けのレシピ:事業家bot

画像1

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3.国産コロナワクチン「500人規模の治験に入る」 森下竜一・大阪大教授が順調な開発状況を強調

https://kansai-pressclub.jp/?p=2271

4.髙橋洋一チャンネル 第60回 日本のワクチン開発が遅れているのは学術会議のせい?

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