047 母の度量
土曜の出来事が尾を引いて
天気がイマイチだったこともあり、日曜は一歩も家を出ず、塞ぎ込んでいた。
なんだか父も元気がなくなってしまったようで、弟も気まずいからか部屋から出てこず、実家の中で一家離散状態。
そんな時もどんと構えて、それぞれの構成員をさりげなく気遣う母の度量よ・・・
ずうっとうじうじとしていた私に、「そんなんいつ状況変わるかわからないんだから、臨機応変に対応すれば良いの!ずっとおんなじ状況なんてありえないんだから!ほらお風呂入ってきなさい!!」
なーんていいつつ、私がもやもやしていたことを聞き出して、元気にしてくれた。
母すごい。かなわん。
一連の騒動が早く終わって、親孝行でもしたいなあ。
温泉にでも連れて行って、美味しいものを食べさせてあげたい。
この“禍”のなかにあって、強く思うのは、時間や空間、経験や思いを他者と共有できることって、とんでもなく貴重なことだったんだなあと。
特に、”楽しい“それを共有できていたというのは、ほんとうにありがたいことだったんだなあ
なんて、しみじみ思ってしまう。
ちょっと前までは、
「生まれたらすぐ、こどもの日だ・・・どうしよう」
「それが終わったら、お宮参り?!これって申し込みとかあるの?」
「お食い初めとかどうすりゃいいんだ・・・」
なあんて、一連の行事を、正直面倒だなあ・・・くらいに思っていたのだけれど。
義理の両親からはらは、私を気遣うメッセージとともに「しばらくは赤ちゃんを抱っこできないものと覚悟しています」なんて悲しい決意表明が送られてくる今日この頃・・・。
元々、特に義理の母はすごい気合が入ってて、お宮参りの着物何色にしよう!なんて、ほんのすこし前までははしゃいでいたのになあ。
とにもかくにも、私にできるのは外出を控えて、ひとと触れ合わず、無事に出産することしかない。
そのあとも、ストレスを溜めず、母乳を出し(重要)、子どもを朗らかに育てていこう。
そうすれば、きっと、みんなで楽しい時間を共有できる日が、また来るはずだから。