038 日記 さいごの4人暮らし
実家周辺も、外出自粛令が出た。
自粛令が出て初めて、ことの重要さを認識した父は、急に朝早くからマスクを探しにいったり消毒液を探しにいったりして逆に家族をはらはらさせる。(どうせないんだから家でおとなしくしていてくれ・・・)
震災の時とかに、高齢男性が外の様子を見にいったり屋根直したり・・・なんてニュースをよくみるけれど、実の父にも似た傾向を感じてそら恐ろしくなってしまった。
30分もたたずに「だめだった〜」なんて言って帰ってきたからよかったけど。
お願いだから妊婦に心配をかけないでくれ、ときつく言ったらしゅんとなって反省した模様。
ところで我が家の家族構成は、両親、わたし、おとうと。
わたしは大学入学とともに家を出て、新卒1年目でちょっとだけ実家にもどってきた。
ただ、その時は弟が大学生で実家を出ていて。
んで、おとうとが就職して実家に戻ってきた頃にはわたしは職場の近くに住んでいて、間もなく結婚してしまった。
ので、今回のわたしの産休・里帰り出産にあたり、突如10年ぶりくらいに4人での生活が始まった。
10年
もうそんなに経つのか!!!!という驚き。
子どもであるわたしの感覚としては、2〜3年くらい、という気分だけれど。
きっと親からすれば、急に成人した子どもが家に2人もいるもんだろうから、嬉しいようなちょっと面倒なような複雑な気持ちなのではなかろうか・・・
しかも連日のコロナ騒ぎでリモートワークなんて始まったものだから、週末だけでなく平日の家庭内人口まで増えてしまって、母は料理するのに嫌気がさしている模様。
ただ、こういう時、父が1日のうち1食くらいは料理を担当するから、その世代の人にしては偉いなあと感心してしまう。(そして感心するだけで手伝わない娘 a.k.a わたし)
あと数週間もしたら、4人家族ではなく、孫も加えた3世代家族になる。
ということは、この1ヶ月ほどの実家での生活は、ほんとうに最後の4人家族生活になるんだなって思うと、ちょっと寂しいというか、切ないというか。
でも、そういう意味でも、自分勝手だけれど里帰り出産にしてよかったなあとしみじみ思う。
親、そして家族のありがたさが身に染みる今日この頃。