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初心者目線での据置オーディオ覚え書き


はじめに

どうも、6月頃から底の見えない沼に片足を突っ込み始めたものです。
オーディオに手を付け始めたものの、リケーブル?電源ノイズ?USBケーブルノイズ?と音質に影響が出ると言われる要素が多すぎたので、初心者目線で効果があったかを書き留めておこうと思います。

なお、環境にも左右されるでしょうし主観的なものを多分に含むので、あくまで参考意見程度に見ていただければと思います。

視聴環境

音源:デスクトップPC(ハイレゾ音源)
DAC:Fiio K7
電源:GaN充電器+TB4ケーブル+DC12Vトリガー+電源平滑化モジュール
イヤホン:DUNU×GIZAUDIO DaVinci
イヤピ:ELETECH BAROQUE

要素ごとの音質への影響について

どの要素も変わる派と変わらない派が居て、結局どっちなんだ?
となったのでポピュラーなものは一通り実際に試してみました。
初心者目線での純粋な感想になるので理論的な事は置いときます。

イヤホンリケーブル

音質変化:有り
コスパ:小~中

いわゆる中華イヤホンの場合、イヤホン本体とケーブルはコネクタで接続されており、別のケーブルに繋ぎ直すことができるようになっています。
これに関しては、明確に変化があると断言できます。
ただし、Davinciの場合は付属ケーブルが優秀なためリケーブルする場合はミドル帯(1万円程)以上のケーブルでないと『音が良くなった』とはあまり感じられないかもしれません。
逆にエントリーレベルのイヤホンであれば、効果が大きく感じられるかも。
単に高いケーブル買えば良いと言う訳でもなく、イヤホンによってはお安いケーブルでもマッチングする場合もあるようなので沼ですね・・・。
標準ケーブルで不満がないならば、お財布に余裕がなければ手を出さなくても良いと思います。
別項で手持ちケーブルごとの所感を書いておきます。

ケーブル収納は100均のSIKIRI 6がお手軽でオススメ

エージング(イヤホン)

音質変化:有り
コスパ:―
こちらは大多数の方が肯定派だと思いますが、ドチャクソ変化あります。
Youtubeでエージング音源などが公開されていますが、販売されているハイレゾ版エージング音源で1~2時間鳴らしただけでも飛躍的に音質が良くなりました。
まあ、そりゃイヤホンのドライバーユニットの構造を考えれば、変化が出るのは当然の話ではあるんですが・・・。
体感として、エージング音源での最初の1~2時間が最も変化が大きく(比喩抜きで別物に生まれ変わるレベル)、その後100時間以上普通の曲を鳴らしていますがコチラは変化しているのかは不明です。
しているとしても、ゆったりな変化で気づかない程度かと思います。

エージング(ケーブル類)

音質変化:無し(あっても微小)
コスパ:―
100時間~300時間のエージングにより変化するとまことしやかに言われていますが個人的には変化を感じられません。
というかエージングに時間が非常にかかるので、新品と比較検証でもしないと分からないんじゃないかと思います。
24時間かけっぱで一日置きに聞いたりもしてみましたが、元の音を完璧に覚えてる訳でもないのでプラシーボで変わった気になったのか本当に変わったのか、はたまた全く変化してないのか判別つかず。
上流(DACなど)がハイエンド品になってきたりすると変わるのかも知れませんが、初心者レベルでは意識しないで良いかと思います。

エージング(コンデンサ類)

音質変化:不明(無しorあっても微小?)
コスパ:―

DACや電源ノイズ対策用品のコンデンサ類ですね。
こちらも300時間ほど必要と言われている模様。
ケーブルと同じ理由で、個人的には気にしないで良いと思います。
時間が経てば音が良くなる(といいな~)と期待する位が精神衛生上も良さそう。

電源ノイズ対策用品

音質変化:有り(微)
コスパ:小

有名どころだとFX-AUDIOさんのPetit Susie/Tankなどですね。
私はsusie+tankの上位互換ハンドメイド品を使用していますが、僅かですが変化を感じられました。
具体的には残響感がより感じられるようになりました。
恐らく微小なフロアノイズが無くなり細かい音まで拾えるようになった?
ただし、点数でいうと100点の内で2~3点とかの変化なので費用対効果的には初心者レベルでは導入しなくても良いかと思います。
リニア電源だと変わるよ!って意見をよく見ますが果たして・・・。

DDC、USBケーブル

音質変化:有り
コスパ:中

DDC(デジタル/デジタルコンバーター)を音源となるPCとDACの間に挟み、同軸ケーブルでDACと接続すると音質が向上する説がありますが、こちらについては効果ありました。(FX-AUDIO FX-D03J+を使用)
PC由来のノイズがDDCである程度緩和されてるのかな?
音圧が上がりパワフルな音になります。
・・・が、PC⇛DDCのUSBを何にしても同じような音になるという点も。
エレコム製などのロークラスケーブルを使用する場合は音質向上が見込めると思います。
次、USBケーブルですがこちらも明確に変化が出ます。
私も懐疑的だったので、まずは底辺ケーブルだとどうなるだろうと思い10年前とかに外付けHDDのデータ転送用に付いてたAtoBケーブルでDACと接続。
するとあまりの音の酷さに閉口。音圧が激減して音から力が消え去ります。
これによりUSBケーブルでも音質に影響出ることを確信。
ということでOYAIDE ( オヤイデ ) / d+USB class Sケーブルに換装。
換装した感想ですが、音の分離感が明確に上がります。しかしそれにより音が綺麗になりすぎるというか雑味が無くなりすぎて迫力は薄れる感じです。
後述しますが、こちらはイヤホン側のリケーブルで調整可能でした。
綺麗な音になるのは間違いないので、ケーブルは一定レベル以上の物を使用したほうが良さそうです。(DDC繋ぐ場合は付属品レベルでも良さそう)

ロークラスUSBケーブル+DDC+同軸ケーブルだと意外に高く付くので、個人的にはオヤイデ製USBケーブル等を導入するのが良いかと思います。
低音重視の方はBクラス、ボーカル重視ならばAクラス、ボーカルと高音重視ならばSクラスって感じでしょうか。

まとめ

正直なところ、私自身はイヤホンのエージング以外はすべて懐疑的だったんですが・・・いや、ほとんど全部音質に影響でとるやないかい!
コスパも大雑把に書きましたが、エージングして付属ケーブルで不満があるようならば、USBケーブル ⇛ イヤホンリケーブル ⇛ 電源周り といった感じで手を付けてくと良いんじゃないかなーと思います。
音質変化が感じられないと書いたものも、恐らく1点とかコンマレベルでは影響してるだろう事は予想できるので、その積み重ねで最終的に『音が変わった』となるのかも知れません。チリツモ。

視聴環境が変われば意見も変わると思いますが、同じく沼に浸かり始めた方への一助となれば幸いです。

DavinciのFPガチャは良くも悪くも購買意欲を誘う・・・。

番外:イヤホンリケーブルの所感

まず初めに。私は都合よく沼に足を踏み入れたのがAliexpressのクレイジーセールの時だったため、複数のケーブルを安価に購入することができる状況でした。
が、常識的なセール価格だと中々のお値段ですので、エントリーレベル(2~4千円)のケーブルからまずは試してみて線材ごとの傾向を把握するのが良いと思います。
懐に余裕がある社会人の皆様はミドルクラス(1万円前後)で評判の良いものにするか、思い切ってミドルハイ~ハイクラス(2~3万)の物を一気に買ってしまって納得感を得るのが良いんじゃないかと・・・具体的にはNiceHCKで言うと、Dearorpheus、Dragonscale2、Ssorpheusなどですね。
というのも、恐らく中途半端に買うとアレコレ気になって結局ハイクラスケーブルが変えるほど出費してしまうと思うからです。
もちろん、色々試して合わないようだったら中古で流すのも有りだとは思いますが。
無論、イヤホンによる相性問題はあるので他の方の意見を参考にして選ぶべきです。

さて、では所感に移りたいと思います。
まず、手持ちのケーブルですが以下になります。(すべてNiceHCK製)
価格はAmazon(無ければアリエク)の実売価格(Hicotton除く)

-SilverCat(3,200円)
-IcyMoon(4,000円)
-HiCotton(4,000円)※フリマアプリ価格
-GreyCloud(7,600円)
-GreenMood(11,000円)
-SpaceAuAg(16,000円)
-5aplus(9,000円)
-EpicSeeker(83,000円)※まだ未着。別記事でレビューするかも。

えー・・・諭吉ビンタは全てを解決する!ということでいきなりハイエンドケーブルに手を出したおバカは私です。
言い訳すると、Davinciには純銀線が好相性だという意見が多く気になってたのと、色々あってSsorpheusの値段に少し・・・少し?足せば買えちゃうレベルにセールでなっていたので・・・。

以下、Davinciと繋げた場合の所感です。

SilverCat

8芯銀メッキ亜鉛銅合金、銀メッキ金銅合金

写真で見る印象より結構太めなケーブルです。
重いとまでは行きませんが、軽くはない重量。被覆も若干硬めです。
取り回し悪いとまでは行きませんが、良くもない。
音としては、正直特筆することのない普通の音という印象。
決して悪い音ではないですが、あまり特徴も無いかなという・・・。
個人的には、別のものを買ったほうが良いかなと思いました。
※以下のicymoon他を聞いた後の感想なので、初見だとまた違うかも

IcyMoon

16芯高純度単結晶銅OCC、銀メッキ無酸素銅OFC

ぶっといですが柔らかく取り回し良好。重さも気になる程ではない。
しなやかで取り回しも良いです。
芯数が多いからか物量で攻めるといった感じで音の重さが増す印象。
反面、特に中域の音が混じってゴチャゴチャした感じも受けます。
低域中域を強めたい場合に良さそう。
エントリーラインで明らかな変化を感じられると思うので、お試しで買ってみるにはオススメできます。

Hicotton

4芯銀メッキ7N単結晶銅

アリエク実売価格は1万オーバーにも関わらずセールで頻繁に安売りされる上に、この前のクレイジーセールで相場暴落した可哀想な子。
布被覆のためかなりゴツく、重さも結構あります。
被覆も固めなので、取り回しはあまり良くありません。
タッチノイズは屋内で使う分には気にならないかと。
歩きながら外で使いたいとかだと厳しそう。
音としては分離感がIcymoonより高く、音が拾いやすくなった感じです。
全体的に底上げしつつ、音も聞きやすくなったと思います。
屋内使用かつフリマアプリなどで安く買えるならばコスパは良さそう。

GreyCloud

8芯6N銀メッキ銅

それほど太くもなく、しなやかで取り回し良好。重さもあまり無いです。
音としては音圧強め、密度も高めといった印象。
音の響き・・・音域?は狭まる感じ。
個人的にはHicottonよりも好きな音でした。
中域のゴチャゴチャ感はあったのでそこだけマイナス。
セール時を狙えば結構安くなると思うので、オススメできます。

GreenMood

8芯金銀合金、銅銀合金、7N高導電性銅、銀メッキ五元素レアアース合金

ぼくのかんがえたさいきょうのせんざい。
8芯なのでケーブルは太め、重さはあまりないですがちょっと硬めで取り回しは普通という感じ。
何がどう音に影響してるのかサッパリ分かりませんが、低~中域が増して高音は抑えた感じに変化しました。
音にメリハリが出て、分離感は良くなります。
ただ、低域が強くなりすぎた結果なのか一部の低音が居座るように感じられDavinciとは相性が悪そうです。(高域も弱くなっちゃうので)
音域は良さそうだったので、低音重視じゃないイヤホンであれば相性良いんじゃないのかなと思います。

SpaceAuAg

4芯金銀合金、輸入銅合金

4芯なのでスッキリしたケーブルです。
非常に軽くしなやかで取り回しはバツグン。
結論から言っちゃうと音は素晴らしいです。お値段高めなだけはある。
音の輪郭がハッキリとして聞こえなかった音まで聞こえるような印象。
全域が底上げされつつ、高域は角が取れて耳に刺さらず聞き疲れしません。
言語化が難しいですが艷やかな音になります。
ミドル帯のケーブルだったらこれ選んどけば間違いないんじゃないかなという感じ。
ただし、オヤイデ class Sケーブルで接続すると音が痩せすぎちゃうと感じました。DDCで繋いでいる場合は間違いなくオススメできます。

5aplus

4芯銀メッキ白金銀銅合金、高導電性銅、導電性ナノコーティング

4芯ですが一本一本がぶっといので8芯なみのボリュームがあります。
被覆は若干硬め。取り回しは悪くないですが、耳に上手く掛からない・・・。
こちらも音は素晴らしいです。音質レベルA+を謳うだけはある。
分離感と音域はSpaceAuAgと同様に良好。
全体的にブーストされて濃厚な音になります。オヤイデClacc Sケーブルで整理された音が5aplusによりブーストされてちょうど良い塩梅に。
個人的には強化版SpaceAuAgという感じ。
9周年記念品という事で、今にして思えばこのレベルで8~9千円だったのは破格だったんじゃないかなと思います。
レギュラー商品だったら間違いなく一択でオススメでしたが、残念ながら限定生産品で再生産・再販予定なしで既に終売しています・・・。

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