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コードギアスとNE:ONE

劇場版3部作がアマプラで配信されていたので、ながら観で鑑賞。興道、叛道は映画館行かなかったので初見。皇道は映画館で観た以来。

皇道EDの "NE:ONE" やっぱいいわぁ、と思ったので、以前ここでサラッと感想は書いたけど、歌詞の解釈を垂れ流したい......。

超えたくて ただ変えたくて
自分自身を追い詰めてみたりしたって
正直になれなくなって

もろにルルーシュを連想させる歌詞。ルルーシュ視点とも捉えられる。ゼロ・レクイエムまでの全てが終わった後のことと考えると、とても哀感のある歌い出し。

Did you burn or let yourself just fade away?
Is it better just to burn than fade away?

このフレーズが、この曲の歌詞の中で一番好き。後半では一部変わるんだけど、それについては後述。

"burn" の解釈が、ルルーシュが戦いで「焼き尽くす(世界を変える)」か、自身が「燃え尽きる」かのどちらなのかとしばらく考えていたけど、 "or" に続く "fade away" と相関性があるのは、やはりルルーシュ自身が「燃え尽きる」方かなと。

燃え尽きるか ただいなくなるのか

燃え尽きた方が ただ消えるよりマシか

ルルーシュが自分の中で下した決断を表しているようで、悲壮さが感じられるから好き。

Some live the dream to die for this moment
Some wait for signs for heavens to open

まずはナレーター、地の文のような歌詞。

ある者は この瞬間に死ぬため 理想に生き

ある者は 天が開くしるしを待つ

どちらも真っ先にルルーシュを連想させるけど、スザクにも当てはまるようで、ゼロ・レクイエム(以下ZR)そのものが思い浮かぶ歌詞。

"dream" が、未来の世界のためのZRで、 "to die for this moment" はまさにアノ瞬間が目に浮かぶ。

It's not pretending who you are
If we are the proof of what we've done

もう君自身を偽ることはない

僕たちの存在自身が 僕たちが行ったことの証明ならば

ここはどう言葉にすればいいのか...うまく簡潔に表せないなー。日本語難しいわ......。

"what we've done" はZRと、そこに至るまでの戦いなどの過程をひっくるめていると捉えて、重みのあるフレーズだなと深読み。

"we are" ってのがルルーシュとスザクってだけじゃなくて、ZRそのものと、ZR以後の世界とまで思える。

ルルーシュやスザクは、真意を偽り続けることでZRが完遂されたけど、今のこの世界が、彼らの偽らざる真意そのものなんだっていう。

かなりの深読み解釈だけど、まぁこういうのも楽しみ方の一つやん(自棄)。

To do what is right
Or do what you're told
They're both the same, can't make everyone happy

正しいと思うことをしても 君の言うとおりにしても

全員を幸せにできないのは どちらも同じで

作中での、それぞれの正義や理想の相容れなさと重なる歌詞。シンプルながら、コードギアスの世界の一要素をよく表していると思う。

で、サビがあって、2回目のAメロというかverseというか。

If I lived my dream to die for this moment
Would I chose the same, in spite what the world says?

もし この瞬間に死ぬために 理想に生きたなら

世界がなにを言っても 同じ選択をするだろうか

ここの "Would I~" が反語なのかどうかだけど...反語を意識してはなさそう。そもそも "Would I~" の使用頻度が世界レベルで低いのか、パッとくる用例が見つからない。

同じ選択をするだろうか→いやしない、ではなく、同じ選択をするだろうか→するとも、ってイメージ。

でもそういう風には訳せなさそうだな...それこそ和訳のルールとか、ネイティブの用法的には。推測ですけどね~。

まぁそういう誰がなんのために決めたのか分からない細事は置いておいて、すごく直訳的というか、ストレートに頭に浮かんだのは「たとえ世界に嫌われても、同じ選択をする」っていう解釈。

What makes it right?
And who makes it wrong?
Who in the hell decided this all along?

ここも好きな部分。 "Who the hell~" は "Who in the hell~" とも言えるということを知った。

なにが世界を正し だれが狂わせているのか

それを決めているのは 一体誰だ

ルルーシュは、母を殺されたりだとか、日本に人質として送られたりだとか、自分の意思を超越する力で人生を変えられてきたから、その鬱屈とした気持ちとか、沸沸とした怒りとかが表れてるなと解釈できる歌詞。

It's not pretending anymore
If we are the proof of what we've done

1周目から、 "who you are" が "anymore" に変化して「もう偽りごとはない」って感じに。韻を踏みつつ、歌詞の展開としても良いな~と思う。

超えたくて 消え去ったって
守るものを守れたと言い聞かせて
正直になれなくなって

ZR後のルルーシュの視点から、といった感じの歌詞。ここも良い。残されたナナリーのことやルルーシュがいなくなった世界のことを想ってなんとも切なくなる。

超えたくて ただ変えたくて
We started looking for signs denying every direction
怖かったとは言えなくて

まさに反逆~ZRと、皇帝やシュナイゼルに立ち向かうルルーシュやスザクなどの気持ちが重なる歌詞。ずっと "looking for something for the better direction" やと思い込んでたわ......。

Do we burn or let ourselves just fade away?
Is it better just to burn than fade?

ここで "you" から "we" になるのがめちゃくちゃ良い。ここもやっぱりZRを連想させる。

ということで、全編に渡ってコードギアス、なによりルルーシュと、ゼロ・レクイエムを連想させる歌詞が素晴らしい曲。去年一番再生した曲だったな......。

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