【CS読書note】問題解決に効く「行為のデザイン」思考法
こんにちは、浜内たるぼです。
最近、コンテンツ制作担当大臣みたいな役割を仰せつかったものの、デザインのバックボーンが全くないので、知見のある同僚にビシバシ指導をいただきながらレベルアップを図る毎日を過ごしています(๑•̀ㅂ•́)و✧
そんな同僚に教えてもらった本が『問題解決に効く「行為のデザイン」思考法』。
とてもいい内容でしたのでシェアします!
どんな本?
そもそも、「行為のデザイン」とは何か。
「はじめに」にはこう書いてあります。
「行為のデザイン」とは、人の行動に着目し、改善点を見つけてより良く、美しくしていこうとする手法です。
ユーザーが滑らかに目的の行為を進められるデザインを「良いデザイン」と定義し、最終目標とします。
「良いデザイン」をより噛み砕くと「プロダクトやサービスに触れる中で、ユーザーが操作を迷わず使いこなして目的を達成できている状態」がとなるのかと思います。
身近のプロダクトを思い出してみてください。
取扱説明書がないと操作ができないものがあったりしませんか?
こんな状態は、他のメディアを体験しないといけないので「本質を見れば不親切」であり、必要な手順を「体験で理解できる」プロダクト設計が必要と説いています。
究極のプロダクトは自動販売機でしょうか、特に説明もなく使えています。そうした、オンボーディングやフォローアップも必要なくガンガン使えているプロダクト設計がなされていれば最高ですよね。
お客さんはどんどんサクセスしてくれて、カスタマーサクセスなんていう職種も不要です。
しかし、残念ながら現実はそんな夢みたいなプロダクトはそうそうなく、ユーザーさんは何かしらの"バグ"に引っ掛かる場合がほとんどかと思います。
それに応じて、この本では、
・立ち止まらない「行為」を導く思考法やその具現化法
・「行為」に引っ掛かりを生む"バグ"の種類とその解決法の例示
・「行為」のデザインのためのワークショップのやり方
などが記載されています。
感想
「行為のデザイン」の考え方は徹底的したユーザーファーストな視点なので、とてもカスタマーサクセス向きな考え方だなと思いました!
先程の取扱説明書の例も、カスタマーサクセス目線を突き通して考えるとたしかに「本質的には不親切」なわけで、プロダクト開発を行う中では絶対に取り入れないといけない考え方だと感じました。
事例で取り上げられている"バグ"も、削れた消しゴムの角のような「退化のバグ」、スマホの通知のような「精神的圧迫のバグ」などよくある話ばかりで、身の回りの物事を眺める視点が変わりそうです!
ユーザーが滑らかに目的の行為を進められる「良いデザイン」を具体的に引き出すためのワークショップの開き方も事細かに説明があります。今後必要があれば、私も色んな人を集めてワイワイとやってみたいものです(・∀・)
また、デザインそのものについての解説もあり、これがとてもいいなと思いました。
本書の中で、"デザイン"は語源から以下の意味と説明されています。
「問題を見つけ、それを解決するプランを立て、わかりやすい形にして伝える」ということ
これって、仕事で求められることそのものですよね。
それを受けて、本来のデザイナーとは以下のように説明されています。
本来のデザイナーとは「問題を可視化する能力」を備えた人です。まだ顕在していない問題を見つけ出して解決する人であり、その上で「形にして表現できるスキルを足した人」であるといえます。現代ではさらに「作ったものをどう伝えるか」というプロデュース力もデザイナーの職能として求められます。
これらができると本当に最高ですよね。デザインの勉強をガッツリやっていこうと思いました。
今の仕事に置き換えて考えると、オンボーディング担当としては、ユーザーと話す中で「行為のデザイン」における"バグ"になっている点がないかを意識しながらお話をお伺いしていきたいと考えています。今後のプロダクト改善へ活かせるVOCを集められそうです。
また、コンテンツ制作の立場としては、「ユーザーがこのコンテンツを見たら身体的・思考的にどう振る舞うか」を考え、UXの美しさも意識したアウトプットを心掛けようと考えています。NO MORE バグ!
まとめ
デザインのバックボーンがない身として、「デザインって何?」という基礎の基礎を固める上で非常にためになりました!
とてもカスタマーサクセス志向の考え方で、何度も読み込んで日頃の業務に活かしていきたい内容でした。おすすめです!
初心者なのでよくわかっていない部分もあるかもしれません。もしなにかお気づきのことがあったら是非是非教えて下さい!
また何か読んだらこうしてシェアしていきますので、よろしくお願いいたします!٩( ╹▿╹ )۶
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