【音楽雑記#8】lynch.(葉月)
高校生時代にmixi全盛期だった我々の世代は、コミュニケーションが当たり前のように日々、SNS上で行われてきた。当然、周りにはやってない人もいたし、今でもSNSで全然近況がわからない友人も多くいる。(結婚報告も出来ていなかった友人が何人かいたw)でも、少なくとも当時は「楽しんで」SNSを開いて、交流をしていた記憶がある。
ただ、数年前から慣れ親しんできたSNSがどうも面白くない。Twitterでは毎日誰かしらが炎上して、別に見たくも知りたくもないニュースに気持ちや、日常会話の話題すらも持ってかれるし、バズったツイートのことは、その時は面白くていいね!をするが、大半は翌日には忘れている。アフェリエイターやフォロワーを増やす動きも自分に関係がないのが大半で見ていて楽しくはない。(そういう人って、ビジネス利用だと思うので、自らKPI設定して目的があってやっていること自体は、否定されることではないと思うが。参加者は自分なりには楽しんでいるのだろう。)instagramはとにかく広告が増えた。投稿すればするほど、自分の興味に合う広告配信になってくるので、ちょっと怖い。(広告の中には良い出会いがあることも理解しているけど、常に購買意欲を刺激されるのは、電車の広告が疲れるのと似ている。)Facebookはもはや、仕事で使う重要な「ツール」であり「メール」と同じ位置づけた。
そんな中で、noteは不思議なSNSだと思う。世の中には、こんな面白い取り組みをしている人がいたのか!フォロワー少ないけど、こんな面白いことを考えて発信している人がまだまだいるのか!と、ワクワクする。
昔のmixiの「友人の友人」の日記を覗き見する感覚にも似ている。ゆるゆると趣味として楽しみながら続けていきたい。
▼好きになったキッカケ
ヴィジュアル系を掘っている中で、その中でも、密室系、耽美系、オシャレ系、ソフビ系など(特に体系だって無いし、この辺はどっかでまとめたい)細かく細分化されいることに気づいたが、名古屋系に属していたのがDEATHGAZEだ。メタル要素と日本語歌詞と美しいメロディーラインがドンピシャで刺さりよく聞いていたが、どうやら、昔は「葉月」という人がヴォーカルをやっていたらしい。たしかに昔のヴォーカルの人の声のほうが好きだ。ということで、lynch.をよく聞くようになった。
衝撃を受けたのは、確か最初のアルバムのインタビュー記事だった。「世に出していない楽曲が200曲以上ある」そんなようなことを書いていたが、アルバムの曲全部自分好みだったので、この人たちなら、ずっと自分に刺さる曲をくれるかもしれない(しかも、まだこんなにたくさんあるなんて)と、とてもワクワクしたのを覚えている。まだ、全部世には出していないんだろうな。
▼思い出
ヴィジュアル系からは離れていたが、なぜかlynch.はずっと新しいアルバムが出るたびにツアーに行き、活動を追っていた。唯一無二の葉月の声が、なんとなく定期的に欲しくなるのだ。そんな話をMERRYのライブに遠征した時に、帰りの電車で隣り合わせた人とたまたまして、めちゃくちゃに盛り上がった。なんとなくTwitterをフォローし合い、行く先々のライブで連絡取り合うこともなく再会した。
特に何を話すわけでもなく、ひたすらライブの感想を言い合って解散。人生でたまたますれ違った程度の出会いだったけど、周りにそんなに聞いている人がいなくても、世の中のどこかで、自分と同じ様な気持ちでバンドに向き合っている人がいる、そんな当たり前のことを教えてくれた出会いが、不思議な思い出になっている。
▼今、1番スキな曲
コロナの中で、リリースされたソロアルバムはめちゃくちゃにかっこよかった。何より、10年以上前に知った頃よりも、格段にかっこよく、でも歌声は変わらず(力強くなり)着実に進化している。
めっちゃ売れるとかではない。ちゃんと音楽に、ファンに向き合って、進化し続けている。そういう職人肌気質なところに惹かれるのかもしれない。いつまでもヴィジュアル系で磨き込んでいって欲しい。