【音楽雑記#31】ヴィジュアル系
習慣化の力は面白いもので、苦なくnoteを1ヶ月書き続けることが出来た。そして、1ヶ月、自分がかつて好きだったものに向き合い続けた結果、大切なことを思い出せたような感じもある。
なぜ好きだったのか、そこから何を学び、今の自分を形作って来たのか。週末は、バンドメンバーと今年初めて会い、ゆるく来年も音楽を楽しむために、話し合うことが出来た。来月末には今年初めてスタジオに入れる。来年はもっと頻繁に集まれると良いな。
そして「ヴィジュアル系」を感じるべく、今年でビルの老朽化に伴い閉鎖となってしまう都内の聖地を訪れた。
改めて見てみると、たしかにボロい。同じ通りにオオゼキもあるので、SEIYUもそこまでこだわりはないのだろう。住民もそこまで困ることはなさそうだ。
エモい、エモすぎる。本当に久しぶりに来た。変わらぬこのロゴ。数々のバンドが生まれ、入れ替わりの激しいヴィジュアル系業界の中で勝ち抜いたバンドが今もその名を刻む。
最後に選んだのは活動14年となるダウト。ハロウィーンノリということもあり、集まったバンギャたちも、ちょっとしたお祭りの雰囲気がある。
なんやこの泣けるメンツは・・・2007年で10周年ということで、たしかにAREAの10周年イベントのことはよく覚えている。ここで雅など、今をときめくバンドを一気にめぐることが出来た。本当に、このライブハウス抜きで、ヴィジュアル系は語れない。自分の音楽体験を形作ってくれたのもこのライブハウスである。
これが学生時代に慣れ親しんだ高田馬場にある、というのも、自分のルーツを感じる。たまたまだったのだろうけど、感覚として新宿が好きで、どんなジャンルでもカテゴリーでも受け入れてくれる、この街が大好きだった。バンギャルが闊歩していても、学生が飲み歌い、騒いでいても、おおらかに受け入れてくれる、そんな街だった。何度、明け方の街を歩いたんだろう。初デートの待ち合わせも、皆で行く旅行の待ち合わせの場所も、他愛もない話をするのに集まるのも、全て馬場だった。
ただ、コロナの影響もあり、街の様子が様変わりし、ライブハウスを取り巻く環境も様変わりし、ひっそりと、その営業を年内に終える。
演者のダウトは、年末まで毎月AREAでライブを行っているようだ。14年。短くはない期間、シーンを駆け抜けて、今も歌い続けていて、久しぶりに見たヴィジュアル系バンドのノリだったけど、純粋にかっこよかった。「悔しいときも多々あるけど、自分たちが1番かっこいいと思っている。」そんなことをステージで(ワンマンとはいえ)堂々と言い切り、歌い続けている彼らは本当にすごい。
自分がやっていることを、かっこいいと心底思って、やりきっている人って世の中にどのくらいいるんだろう。彼らも何度も迷いながらも、このスタイルで、ここまで来たんだろうけど、売れる・売れない関係なく、そのスタンスがとても好きだ。
残念ながら、聖地は年内でなくなってしまうけど、これからも陰ながらヴィジュアル系を楽しみながら、たまにライブで元気をもらおうと思います。