【音楽雑記#16】メトロノーム
Mステが35周年。タモリさんの活動も35年ということになる。
この仕事をしていると仕事を辞める場面によく出くわすし、企業側の採用事情を聞いても辞めた方のリプレイス案件も多い。その中で、これだけ長く続けていくことはすごいことなのだろうし、続けることの価値があるのは十分理解できる。そして、これが美学として褒め称えられる雰囲気が強すぎるのが日本企業なのだろう。長く続けている人が偉い、○○さんのほうが経験もあって、知見もあるから、あの人がOK出さないとダメ、あなたは経験が浅いから、、、で提案が通らない。(提案の良し悪しで判断されない。)謎稟議フローや社内独自のルールに疲れた人も多く転職市場では見かける。
長く続けていく人がいる中で、その周りでは多くの人が何かを諦めたり、やりたかったことを辞めているのかもしれない。この立場で世の中に対峙していると、長く続けていることの価値が違って見えてくる。
▼好きになったキッカケ
この人達もなぜヴィジュアル系を名乗っているのかわからない独特な立ち位置にいた。白塗りしていてイケメンというわけではなさそう。音楽性もピコピコしていて、斬新だった。歌詞の内容も退廃的でかっこよい感じでもない。良い感じで脱力していて、カラオケで歌うと盛り上がる、熱狂的なファンが周りにいた、というよりは「みんなメトロノームのことは好きだった」という感じだった。そして、多分に漏れず好きになった。
▼思い出
メトロノームを軸に他のピコピコしたバンドや、界隈のバンドとの出会いを広げてくれたのはとても思い出になっている。対バンの面白さ、つながっているバンドのユニークさ、ある意味「キーマン」であり、音楽の楽しみ方を広げてくれたバンドの一つだ。
▼今、1番スキな曲
そんなメトロノームも好きになってからすぐに活動休止してしまった。ジャンヌに続き、好きになれそう、、、というところで終わってしまうもどかしさを感じていたが
たまたまタワレコに行った時にメトロノームが再始動していることを知った。(ヴィジュアル系シーンから離れていたため、気づくのが遅れたw)曲名がキャッチーで、2017年当時、彼女にも振られ希望通りに就いたプロジェクトも苦戦し、燻っていた自分は、このアルバムの発売、というかメトロノームの再始動にすごくメンタルを救われた。数年仕事にだけコミットしてきたわけで、きっと成長しているはずだし、強くてNEW GAMEが自分には出来るはずだ、そんなことを考え、日々業務に向き合っていた記憶がある。
結果、もっと強くてNEW GAMEにチャレンジしていく人生を求めて、その1年後、転職にチャレンジしていくわけですが、間違いなく人生に影響を与えたアルバムの1枚であり、2009年に活動休止し、2016年に再始動。人は気持ち新たに動き始めるのにそのくらいの期間をかけても良いんだ、と楽になれたのも覚えています。これからも、行き詰まったら、このタイミングに立ち返ることになるんだろうな。
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